三年生へ贈る言葉(送辞)
- 公開日
- 2024/03/21
- 更新日
- 2024/03/21
学校・学年行事
冬の寒さの中でも、春の訪れを感じる季節となりました。
三年生の皆さん、ご卒業おめでとうございます。
二年前、今の私たちが池袋中学校に入学したとき、私たちは新しい環境での生活に、不安と緊張を抱いていました。
そんな中、私たちに一番近い学年として、三年生の皆さんが優しく相談に乗ってくださり、とても緊張が解け、中学校での学校生活がすごく楽しみになったことを今でも覚えています。
今年は新型コロナウイルス感染症も収束し、様々な行事が元の形に戻ってきました。
運動会のムカデ競走では、校庭の大きなトラックを息を合わせて一周し、校庭中の歓声を呼びました。一人で走ることは簡単ですが、それぞれの走り方をもった者同士が一斉に走るというのは、歩幅や体格差を考えただけでも容易なことではないと思います。
きっと短い時間の中でもたくさんの練習や努力を重ね、そして何よりも仲間のことを信頼しあっていたからこそ成功したのだと思います。
また、応援の場面においても、どの学年よりも大きな声で声援を送り、運動会をさらに良いものへと盛り上げてくださいました。
合唱実行委員会では、1,2年生よりも数倍も大変な仕事を「いいよ、いいよ」と快く引き受けてくださり、三年生としての責任感や優しさを感じました。そして同時に私も、三年生の先輩方のような、後輩に優しく、仕事に責任をもって行えるような素敵な先輩になりたいと思いました。
合唱では、私たち1,2年生は『信じる』と『春に』を聞かせていただきました。
『春に』の歌詞に「この気持ちは何だろう」という一節があります。二年生の私には、まだ何を指すのかはよくわかりません。
しかし、今日卒業する三年生の皆さんは、その問いの答えが見つかっているのではないでしょうか。
三年生の合唱はとても力強く、一つ一つの歌詞にそれぞれの意味が込められていて「あぁ、これが最高学年の合唱なのか…すごいなぁ」と、とても鳥肌が立ちました。
こうして考えると、三年生の皆さんは様々な場面で池中全体を支え、引っ張っていってくださいました。
四月から私たち二年生も進級して三年生になり、今度は私たちが池袋中学校を引っ張っていくことになります。
正直なところ、自分たちにできるか不安もありますが、三年生の皆さんから学んだことを生かし、よりよい池袋中学校を作り上げていきます。
これから皆さんは、将来に向かって進む際、道に迷い、大きな壁にぶつかることもあるかと思います。そんな時は是非、池袋中学校にいらしてください。大歓迎します。
皆さんの未来が輝かしいものであることを、在校生一同、心から願っています。
ご卒業おめでとうございます。
令和六年三月十九日
在校生代表 C.H