みなさん、いかがお過ごしでしょうか。
　さすがにここまで学校がないと、「退屈だー！」なんていう人も、増えてきたのではないでしょうか。こうなってみると、「今まで、当たり前だった日常」が、いかに大切なものだったかが、しみじみ感じられますね。
　でも、今、わたしたちがおかれている状況も、いつまた変わってしまうかもわかりません。「与えられた環境で、ベストを尽くす」。学習でもいいです。自分の特技を伸ばすのでもいい。毎日「『何か』を積み重ねた」と思えるような過ごし方をしたいものです。
　
　さて、国語の学習について触れたいと思います。
　国語は「読む」「書く」「話す」「聞く」など、わたしたちが何かを学んだり、活動したりするときに、必ず必要になる能力を磨く教科です。国語の力を伸ばすことは、他の教科の力を伸ばすことにもつながっていきます。だからこそ、以下にあげるような内容を参考に、みなさんの学習を深めてください。

（１）　漢字の練習
「読む・書くことのできる漢字」を増やしましょう。以下の漢字を、今年度までに使いこなすことを目標に、毎日少しずつ、漢字の練習をしましょう。2、3年生は、昨年度まで使用していた「漢字練習字典」を活用するとよいでしょう。1年生は、小学校までに学んだ感じに加え、先日配られた、中学校国語の教科書の巻末の漢字一覧を予習することにもチャレンジしてみましょう。
　　　1年生：漢字検定4級までの漢字
　　　2年生：漢字検定3級までの漢字
　　　3年生：漢字検定準2級までの漢字

（２）　言葉の意味調べ
　　言葉の意味調べをして、「意味をわかって、読んだり書いたりできる言葉」を増やしましょう。特に、わたしたちが「よく使う言葉」の理解を深めたり、広げたりすることが重要なのですが、それらの「よく使う言葉」は、「新聞記事」や「本（さまざまなものがありますが）」の中に出てきます。
　　ただ、適当な言葉を調べて覚えるより、読書や新聞を読みながら、目にとまった言葉の意味を調べていく方が、効率がよいです。ついでに本や新聞から、知性も磨かれるので、一石二鳥ですよ。

（３）　文章の書き写し
　　新聞のコラム（朝日新聞「天声人語」・読売新聞「編集手帳」・毎日新聞「余録」など）や、自分の好きな小説（の中の一部分でも可）などを、ノートに書き写してみましょう。
　　目的は２つ。ひとつは「表現力をアップ」させること。
たいていの人は、自分で文章を書くとき、「自分の知らない表現は使えない」ものです。まずは、「印象に残る表現」や「分かりやすい書き方」をたくさん自分の心にためましょう。そのための、「書き写し」です。読むときには気がつきにくい表現も、「書き写す」となれば、より鮮やかに印象に残りやすいのです。新聞のコラムは、短い文章で、言いたいことをはっきり伝える表現に優れています。小説は、読者の心にひびく美しい表現が、ふんだんにちりばめられています。
ただし、インターネット上のものは、あまりお勧めしません。すべてがそうだとは言いませんが、手軽にアップできる分だけ、誤字脱字があったり、不適切な言葉もそれなりにあるからです。
その点、出版されたものは、校正といって、何人もの人の目でチェックが入っていますので、正確さでは、ネット上の文章と比べものにならないからです。


◎　その他
　　次のサイトは、言葉に関するコラムをまとめたものです。なかなか面白い話題が載っていますので、読み物としても興味深いですよ。よかったら参考にしてみてください。

https://kotobaken.jp/qa/