最新更新日:2025/01/07
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師匠

 3年生はいよいよ受験真っ盛りの時期に入り、緊張感も最高潮といった雰囲気にあります。そこで卒業期を迎えるにあたり、将来、社会に出て自分を磨くときに大切なことを一つお伝えしようと思います。
 それは師匠を見つけるということです。師匠というと感覚的には弟子入りしたり、古いしきたりのある職業に就いたりしたときと思いがちです。
 もう少しわかりやすく言えば、「この人から学びたい!」という「教えを乞いたい人」のことを指します。最近ではメンターという言い方もしますね。こういうメンターを見つけることです。そして直接的に教えてもらうこと。これを「直伝」と言いますね。何かの技術を身につけセンスを磨くためには、この方法が最も有効であると言われます。しかし職場や学校・置かれた環境によっては「私の周りには、そんな師匠となるような人はいないなあ・・・」という場合もありますね。そんなとき、よく皮肉な意味合いで使われる「反面教師」という言葉があります。
 「反面教師とは、多くの場合、「こうなってはならないなあという人を見つけて悪い見本として自分を戒める」という意味で使われます。
 しかしこの言葉を誤解してはなりません。反面教師の本来の意味は、「他人の中にある欠点は、必ず自分の中にもある」ということに気づかせてくれることをいっているのです。この言葉を本来の意味で使ったとき、我々は人を「裁く」という過ちから逃れることができます。自らの姿を映しだす鏡として使うことができるのです。
 
「他人の中にある欠点は、必ず自分の中にもある」もし我々がこのことを素直に受け留めることができたなら、我々は最高の師匠に巡り会うことでしょう。

                    学校長  川合 一紀
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人生において大変な時は3度しかない

 今日は始業式でした。例年に比べて長い冬休みだったせいか始業式は11日。すでにお正月気分もどこかへ行ってしまいましたか。
 ところで「1年の計は元旦にあり」というように、1年の始まりにこの先の計画をしっかり立てることは大事なようです。しかしこの言葉、もう少し大きな意味で捉えてみたいと思います。
 昔は、1年間を無事に過ごすこと自体が大変な時代もありました。ですから初詣は、12月31日の24時を超えた時点で、1年間無事に過ごせてよかった、神様に感謝しようという思いで初詣に向かったと言われます。つまり生きるということに精いっぱいだった時代は、生きていることにまず感謝するというものでした。この「生きる」ということを考えたとき、ある高名な方の言葉を借りれば「人生において、大変な時というのは3度しかない」と言われます。
 まずは、生まれ出るとき。母親の胎内で安心していた生命は、この世の中に出て苦難に会うことがわかっていても誕生するわけですね。つまり最初の「大変な時」なわけです。そして最後は、人生を全うしたときの「死」を迎えた場面。この2度の「大変な時」を除いた残されたもう1回の「大変な時」とはどんな時なのでしょうか。おそらく人それぞれ違うでしょう。でも大事なことは「この苦難が、まさに残りの1回なのか」「いやいや、まだまだ大変な時があるはず!この苦労は大した問題ではない」と様々な節目で、生きることへの前向きな思いを奮い立たせることができるかどうかなのではないでしょうか。
 人生において、本当に大変な時は3度しか訪れない、という言葉を、1年の初めに念頭に置き、「1年の計は元旦にあり」と取り組んでみてはいかがでしょう。今日の始業式では、生徒たちにこのような話をしました。

                     学校長   川合 一紀
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3学期始業式

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始業式を行いました。
3学期もよろしくお願いします。

新年のお喜びを申し上げます

 明けましておめでとうございます。令和4年となりました。令和になったのがついこの間のように思うのは私だけではないはず・・・。どうも時代や時間の流れ方が早く感じるのは年のせいなのでしょうか。
 ところで、生徒の皆さんはどのような決意で新年を迎えましたか。そんなことより、「お年玉をいくらもらった!」って方が気になる関心事かもしれませんね。西暦で言えば今年は2022年。2024年をめどにお札が刷新されることを知っていますか。今回もらった(かもしれない)1万円札の肖像は福沢諭吉氏でしょう。でも次の肖像は渋沢栄一氏になります。実は1984年から福沢諭吉氏ですから、皆さんの1万円札の記憶は福沢諭吉氏しかいないでしょうが、その前は聖徳太子氏だったのを知っていますか。今回の刷新は、実に40年ぶりのことなんですねぇ。
 ちなみに新500円硬貨はすでに刷新され出回っているって知っていましたか。令和3年の文字が刻印され2021年11月1日に発行されました。私はまだ手に取っていませんが、今回は偽造防止のため2種類の金属をはめ込んで作っている「バイカラー・クラッド」が特徴だとか・・・。時代が変わっていくだけでなく質や技術も変わっているんですよね。
 ヘーゲルは「もの事の螺旋的発展の法則」というのを述べていますが・・・。ん〜、このことについて語るのは次回以降に譲りましょうかね。今年もよろしくお願いします。

                    学校長  川合 一紀

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