最新更新日:2024/12/25
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人も猿も・・・

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 アメリカの心理学者ハリー・ハーロウ氏の興味深い実験があります。布でできた代理母と針金でできた代理母を用意して猿の赤ちゃんを育てたというものです。布でできた代理母は暖めてあり温もりがありますがミルクを飲むことはできません。一方針金でできた代理母は温もりはありませんが哺乳瓶が取り付けてあります。すると赤ちゃん猿はお腹がすいたときだけ針金代理母からミルクを飲み、すぐに布製の代理母に寄り抱きつきます。その姿はとても不安そうです。そして布製の代理母を取り除くと、泣き叫び、決して針金代理母に近づこうとはしません。この結果から、たとえ布製の代理母であっても、温もりを感じる存在と触れあうことで一定の心理的安定感を得て、外界に向かう探究心や好奇心が芽生えるというのです。

 これは人間の子どもにも必要不可欠な条件であると言われています。ハーロウ氏の実験は、子どもには母親の温もりが重要だと言っているように感じますが、当のハーロウ氏はそうは言っていないのです。ハーロウ氏は、これらの実験結果を踏まえ、なんと「母性なんて必要ない」というとんでもない発表をします。布でも何でも温かい接触さえあれば、子どもは育つので母親はいなくても良いという論理です。
 しかしこの後、赤ちゃん猿は残念ながら正常に育たなかったという結果がでました。代理母で育った猿は、恐怖感が異常に強く攻撃的で異常行動を取るようになってしまいます。社会性も育たないために集団にも馴染めず、いじめられ最終的には集団を追い出されてしまう。大人になっても子育てもできずに自分の指を噛んだり腕を噛んだりの自傷行動もあるようです。結局、ハーロウ氏の発表した「母性なんて不要」と言う結論は事実に反しており、単に温もりがあるだけの代理母では、対象性と社会性を欠如してしまうことが明らかになりました。

 この結果を皆さんはどう受け止めますか。勿論単純に人間の子どもにそっくり当てはめられるとは言いません。しかし今の世の中の風潮を見ていると、あながち的外れとは言い難いところもあると思いませんか。衣食住は事足りていても、肌の温もりがない関係では情緒や感情が育たないのですね。そしてその情緒や感情こそが、人間の尊厳であり、人工知能の時代を迎えうつ、人間としての生き残る術ではないのでしょうか。
う〜ん、考えさせられますねぇ。

                    学校長  川合 一紀

365.2422日

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 毎日、コロナウイルスの話題ばかりで気が滅入ってしまいますよね。誰か早くコロナウイルスを退治してほしいものだと思うのですが、そんなときには「鬼は〜そと!!」と言って豆まきでもしましょうか。福を呼び込む行事として豆まきをするのが節分の風習ですね。ところで今年の節分は2月2日です、お間違えの無いように。「あれ?2月3日じゃないの?」と思われた方は無理もありません。去年までずっと2月3日が節分だったのですから。なぜ変わるのかというと、今年は2月3日が立春だから、その前の日が節分というわけなのです。そもそも立春とは、二十四節気の一つで春の始まり。1年を春夏秋冬の4分割した上に、それぞれをさらに6つに分けたので24分割されているのです。「節分」というくらいですから立春の前の日、立夏の前の日、立秋の前の日、立冬の前の日はぜんぶ節分。でも春は1年の始まりという大事な感覚が根付いていることから、今も豆まきのような節分行事が残っているのですね。
 ところで、では何で今年は立春が2月3日なのか、ですね。ここからは少し算数の問題になります。実は1年は365日より少し長い365.2422日。「う〜ん、小数点は苦手なんだよなあ」という声にお答えすると365日と5時間48分46秒ほど。つまり約6時間くらい長いのです。これが4年続くと約6時間×4=約24時間(1日)分増えてしまうことになるのです。というわけで4年に一度、1年を366日にして帳尻を合わせているわけです。これを閏年といますね。でもよく考えてみますと、約6時間で計算しましたが、本当は5時間48分46秒くらいですから、11分14秒ほどごまかしちゃいました。これがちりも積もって数十年単位でまたまたズレちゃうのですね。ですから今年の節分が2月2日になるのは124年ぶり。今後は毎年ちょっとずつ変わるのでお気をつけください。
 ちなみに、閏年には約束事がありまして、100で割り切れる西暦の年は閏年にしない、でも400で割り切れる西暦の年は閏年にするなんていう複雑な計算があるんだとか・・・。めんどくさい算数にお付き合いいただきました。

                      学校長  川合 一紀

耳鼻科検診を行いました。

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本日5、6校時感染対策に気をつけながら3年生と1年A、B組を対象に耳鼻科検診を行いました。1年C組と2年生は2月16日に行う予定です。

令和2年度 校内書き初め展

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各クラス内の壁に書き初めが展示されています。
授業や家で取り組んだ成果です。
写真は左から1年、2年、3年です。

避難訓練を行いました

本日2校時、池袋警察署、池袋本町小学校と連携して不審者侵入時の避難訓練を行いました。池袋警察の方から放送で講話を頂きました。写真は不審者対応の様子です。不審者役の刑事さん、警察の皆さん、ありがとうございました!

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3学期始まりました

3学期が始まりました。
放送での始業式の後、学活、授業を行いました。

写真は登校風景と給食の様子です。
3学期始まりを意識してか、いつもより早めに登校した生徒が多かったです。
今後も続けていきましょう。
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明けましておめでとうございます。

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 2021年の幕開けです。今年は例年になく静かに過ごしたという方も多いでしょう。年末から年始にかけては、コロナウイルスの猛威はとどまることを知らず、一層拡大に拍車がかかっているように見えます。国は緊急事態宣言を再発令しましたね。これで新型コロナ感染症は収束していくのでしょうか。
 あまり表だって話題にされていないようですが、法律上、新型コロナウイルス感染症は「指定感染症」として位置づけられ、病院の対応もかなり慎重に扱うべき2類感染症相当となっています。2類感染症というのは、結核やSARS、MERSといった感染症が含まれていて8分類の上から2番目。対応は入院の勧告・措置に始まり保健所への連絡など細かな決まりがあるようです。ところが新型コロナウイルス感染症の場合は、これに加えて無症状者への対応や類似症患者への対策までも決められているので、病院関係者の間では、段階を下げてくれないと医療現場が崩壊するといった悲鳴が出ているようなのです。すでに保健所の方々は徹夜で処理をされています。今、じわじわと問題になってきている「早急に入院・手術をしなくてはならない病気の人」の受け入れ枠が無くなってきているというわけです。
 厚生労働省も昨年の8月には段階変更を検討すると言ったわけですが、やはり社会情勢や治療薬の有無を見据えて、結局はこの「指定感染症」扱いを1年延長するとしました。う〜ん、どうしたらより良いのでしょうか。一刻も早く実効性のある対策を期待したいものです。もちろん、コロナウイルスを軽視するわけにはいかないので、感染者を減らす努力を我々一人一人がしっかりやっていくのは当然なのですが・・・。
 他方で、今年で10年目を迎えるのは、東日本大震災の傷跡です。決して忘れてはならない震災の教訓があるのです。中学生の皆さんは、当時、3〜5歳ほどだったでしょうから記憶のない人もいるでしょうが、親戚の方や家族が被災した人もいるかもしれません。「天災は忘れたころにやってくる」とは、科学者である寺田寅彦の言葉のようです。さらに言えば、昨年の台風発生個数は23個とやや少なめですが想定内、しかし日本本土上陸は一つもないという異例の状況でした。そして昨年末あたりから「ドカ雪」の被害が多発しており、今週末も大雪に警戒という困った状況ですね。どうも自然災害を短いスパンで捉えると我々にあえて苦難を強いているように見えるのは私だけでしょうか。
 今年は、何とか楽しい話題で「呟き」を飾りたいものです。

本年もよろしくお願いいたします。

                     学校長  川合 一紀
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