最新更新日:2024/12/25
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明けましておめでとうございます。

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 2021年の幕開けです。今年は例年になく静かに過ごしたという方も多いでしょう。年末から年始にかけては、コロナウイルスの猛威はとどまることを知らず、一層拡大に拍車がかかっているように見えます。国は緊急事態宣言を再発令しましたね。これで新型コロナ感染症は収束していくのでしょうか。
 あまり表だって話題にされていないようですが、法律上、新型コロナウイルス感染症は「指定感染症」として位置づけられ、病院の対応もかなり慎重に扱うべき2類感染症相当となっています。2類感染症というのは、結核やSARS、MERSといった感染症が含まれていて8分類の上から2番目。対応は入院の勧告・措置に始まり保健所への連絡など細かな決まりがあるようです。ところが新型コロナウイルス感染症の場合は、これに加えて無症状者への対応や類似症患者への対策までも決められているので、病院関係者の間では、段階を下げてくれないと医療現場が崩壊するといった悲鳴が出ているようなのです。すでに保健所の方々は徹夜で処理をされています。今、じわじわと問題になってきている「早急に入院・手術をしなくてはならない病気の人」の受け入れ枠が無くなってきているというわけです。
 厚生労働省も昨年の8月には段階変更を検討すると言ったわけですが、やはり社会情勢や治療薬の有無を見据えて、結局はこの「指定感染症」扱いを1年延長するとしました。う〜ん、どうしたらより良いのでしょうか。一刻も早く実効性のある対策を期待したいものです。もちろん、コロナウイルスを軽視するわけにはいかないので、感染者を減らす努力を我々一人一人がしっかりやっていくのは当然なのですが・・・。
 他方で、今年で10年目を迎えるのは、東日本大震災の傷跡です。決して忘れてはならない震災の教訓があるのです。中学生の皆さんは、当時、3〜5歳ほどだったでしょうから記憶のない人もいるでしょうが、親戚の方や家族が被災した人もいるかもしれません。「天災は忘れたころにやってくる」とは、科学者である寺田寅彦の言葉のようです。さらに言えば、昨年の台風発生個数は23個とやや少なめですが想定内、しかし日本本土上陸は一つもないという異例の状況でした。そして昨年末あたりから「ドカ雪」の被害が多発しており、今週末も大雪に警戒という困った状況ですね。どうも自然災害を短いスパンで捉えると我々にあえて苦難を強いているように見えるのは私だけでしょうか。
 今年は、何とか楽しい話題で「呟き」を飾りたいものです。

本年もよろしくお願いいたします。

                     学校長  川合 一紀

2学期が終了しました

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本日午前中に各学年の学年集会、5校時に終業式を行いました。
話を聞く姿勢や校歌を歌う様子など、3年生中心に池中ブランドと呼ばれる良い伝統が引き継がれていっていると感じる温かい式になりました。

1月8日の始業式にまた元気で会えることを願っています。

二学期が無事に終了しました

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 本日、二学期の終業式を迎え、生徒には次のようなお話をしました。

(講話の主な内容)
ある日の新聞に、こんな記事がありました。クリスマスを控え、サンタさんにお願い事をするため手紙を書いて投函するというアメリカ郵政公社のプロジェクト「オペレーション・サンタ」が話題です。この取り組みにこんな手紙を書いた少女がいました。
「私は、クリスマスには何もいりません。でも、もし願い事を叶えてくれるなら、新型コロナを治す方法を見つけて、世界を救ってください」と。
 これほどまでに今年は、新型コロナウイルスに翻弄された年でした。来年は良い年になるようにと願いながらも、今できることは何かを考えて冬休みを過ごし、新学期を迎えてほしいと思います。そこで一つ、ヨーロッパの寓話を皆さんに紹介します。有名なお話です。

『昔、ある貧しい村の学校に赴任した先生が定年を迎えて故郷に帰ることとなりました。村人たちはお世話になった先生に何か贈り物をしたいと考えましたが、お金を出して贈り物を買う余裕はありません。そこで村の名産である葡萄酒(ワイン)を贈ろうと決めました。ワインはそれぞれの家庭で独自に作っています。広場には大きな樽が置かれました。そこに村人は少しずつワインを持ち寄っては注ぎ入れていきました。多くの村人が注ぎ入れたので樽はいっぱいになりました。思いがけない贈り物をもらった先生は、大喜びで故郷へ帰っていきました。故郷に帰って早速ワインを口にした途端、先生は驚愕の表情に変わりました。グラスに注がれた液体、それは、どう味わっても「水」だったのです。』
 
 この話から得る教訓は、自分一人くらいワインじゃなくて水を入れても分からないだろうという自己中心的な考えが、結局は多くの村人が皆そう思って行動したというところにあります。今、コロナウイルス感染症の拡大についても同じようなことが言えるのではないでしょうか。「自分一人くらい大丈夫だろう」との考えや行動が思いもかけず感染拡大に拍車をかけているという訳なのです。一人一人の意識が大切です。自分の行動に責任と勇気をもって毎日を過ごしてくださいね。例年のようにはいかなくとも、何か楽しみを見つけて過ごしてほしい年末年始です。年の初めには、小さくても確実に進められるであろう目標を決めるといいですね。そして毎年のように着実に前へと進みましょう。


 二学期は、怒濤のごとく過ぎ去りました。しかし大きな事故もなく無事に終えることができたのは、保護者や地域の皆様のおかげと感謝いたします。来年も一生懸命に取り組みます。何卒よろしくお願いいたします。良いお年をお迎えください。

                      学校長  川合 一紀

「397」という数字

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 皆さんは「397」と聞いて、何の数字のことだろうと想像されますか。ちょっと前のことならば、東京都におけるコロナウイルス感染者の数と言うようなところでしょうが、最近の感染拡大で桁が違いそうな勢いですよね。
 さて、実はこの数字は木星と土星の超大接近が397年ぶりという訳なんです。木星は約12年で太陽の周りを1周し、土星は約30年で1周します。太陽から見ると、この2つの惑星は約20年ごとに同じ方向に並びます。このように同じ方向に並ぶことを「会合」と呼び、「木星と土星の会合周期は約20年である」と表現します。約20年周期で起こる最接近ですが、毎回「超大接近」になるとは限りません。これは、木星と土星の公転軌道がわずかに傾いているため、太陽(地球)から軌道平面上で同じ方向に見えても軌道の上下方向にずれがあるからなのです。今回の場合は木星と土星の軌道が見かけ上交わる点の付近での接近なので「超大接近」となります。前回は約397年前の1623年7月頃でした。日本の歴史で言えば江戸時代、徳川家光が第3代将軍になった年です。次回は約60年後まで起こりません。非常に珍しい現象だということがわかるでしょう。
 最も接近するのは、12月21日(月)の頃です。夕方から宵の早い時間帯に南西の低空に見えています。月の右側に見えるのですが、この時期、肉眼では2つが重なって見えると思いますから木星しか見えないかもしれません。望遠鏡などで見ると2つ並んだ天体のうち、明るいほうが木星です。
 ちょっと気分を変えて、壮大な宇宙に思いを馳せてぜひご覧ください。

                    学校長  川合 一紀

水辺の馬

イギリスのことわざです。
「You can take a horse to the water, but you can’t make him drink.」
馬を水辺に連れて行くことは簡単だが、馬が水を飲むかどうかは馬次第、と訳します。要するに、人は他人に対して機会を与えることはできるが、それを実行するかどうかは本人のやる気次第であるという意味です。お子さんがなかなか机に向かわないとか、問題集を買いそろえたり、夏期冬期講習などの塾への申し込みをしたりしたが一考に勉強に身が入らないといったお嘆きの声が聞こえます。本人のやる気が頭をもたげるまで待つしかないのでしょうか。「そんなこと言っていたら、いつまでもゲーム三昧ですよ」という声まで聞こえてきそうです。
 先ほどの水辺の馬を想像してみます。馬は喉が渇いていないから水を飲まないのですね。喉が渇いていたら、自分から水辺を探してでも飲みに行きますよ。人間に置き換えるなら、勉強の必要性を実感したり、勉強しなかったことによる失敗で大きな痛手を被ったりすることで気づくはずです。例えば、好きな彼女(彼氏)と同じ高校へ行きたいとか、あの学校の制服が着たいなど、大人からすれば些細な取るに足らない動機かもしれませんが、キッカケになることはあるのです。
 私も小学校の頃を思い出します。才女が私のところにやってきて「この問題教えてよ」と言うやいなや「ああ、川合君じゃ分からないか」と言って足早に他の子のところへ行ってしまった経験があります。あのときは悔しかったですねえ。俄然「勉強してやる!!」と力が湧いてきたことを覚えています。些細なキッカケです。でも今では、その才女に感謝しています。学ぶことの必要性と世界の広がりを教えてくれたのですから・・・。

                   学校長  川合 一紀

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時代とともに忘れ去られるもの

ある父娘の会話

父「やっぱり、急須(きゅうす)で淹れたお茶はおいしいねぇ」
妹「なになに?ジュースで淹れたお茶?」
姉「そういえば最近、お茶と果物の果汁が入った○○ティーってのあるね」
父「何言ってるんだ!急須だよ!お茶を入れる道具だよ!知らんのか!!」

 小学5年生の家庭科で「お茶の淹れ方」という学習があるので、知っている子も多いと思いますが、お茶はコンビニで買うものと思っている若者も少なくありません。淹れたてのお茶はきれいな緑色をしていてとてもおいしそうですね。しかし放っておくとすぐに黄ばんだり茶色くなったりして風味も落ちてしまいます。そもそもなぜ色が変わるかというと、お茶の緑色成分であるクロロフィルという物質が酸化して、最終的にフェオフィチンなどの物質に変わり茶色くなるのです。さらに渋みや旨味となる透明なカテキン類も酸化してテアフラビンなどの黄ばんだ物質に変わってしまいます。
 最近ではペットボトルのお茶で「緑色」を売りにしているものもありますね。これはより酸化しにくいように「ビタミンC」などを加えて酸化を防いでいるのです。時代が変わり、ご飯を薪で炊くとかダイヤル式電話のかけ方を知らないなんてことはどんどん増えています。
 時代が変わっても、残していきたいものって何でしょうか。様々な難題が降って湧いてくるような今の時代ですが、後世に伝えたいこともたくさんあるはずですね。皆さんはどう思いますか。

                      学校長  川合 一紀

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1学年 ストレッチ講習会

本日1〜2校時、1学年ではストレッチ講習会を行いました。
角界横綱レベルや、各競技のナショナルチームレベルのトレーナーの方をお招きし、心身を育む呼吸方法や、ストレッチ方法を学びました。
心と体は密接な関係があります!両方バランス良く成長させるため、今日の学びが今後に生かされるといいですね!
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骨密度検査(2年生)

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12/1(火)午前中、骨密度検査(2年生)を行いました。
超音波でかかとの骨を測定しました。

桃太郎はなぜこの三匹を仲間にしたのか

 桃太郎がなぜ、犬、猿、キジという一見バラバラの三者を仲間にしたのか。
そこには、桃太郎の明確な戦略がありそうです。おそらく桃太郎は、チームに多様性を取り入れ、ある種のケミストリー(化学変化)を起こそうとしたのではないでしょうか。最初は合わないこともあったかもしれません。でも心を開き、認め合うことができれば、個性の違いはお互いを高め合うきっかけになります。違うから視野が広がる。発見がある。成長できる。強くなれる。これからの多様性の時代に、私たちの学ぶべきことが、そこにはあるような気がします。【(JT)10月20日付毎日新聞記事より】

 面白い見方ですねえ。この記事を読んで私も周りを見回してみました。個性の違いが有効に働くためには、まずは自分がそれぞれの人を認め受け入れるという姿勢からでしょう。自分が変われば周りも変わります。そうすると本当に新たな発見があるのですね。その発見に気づくことも能力の一つです。

                      学校長  川合 一紀

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おしごとなりきり出前授業 その1

 本年度は、コロナ禍で職場体験ができませんでした。でも、やはりキャリアについて、職業について知ることは大切! そこで今日の2年生では、「夢らくざプロジェクト」の皆さんの協力を得て、各界のプロフェッショナルの皆さんを講師に招き、職業体験を行いました。様々な職業に、自分のキャリア観を深めることができたようです・・!

上段:マジシャン体験〜もう、マジシャンになりきってます。でも、大変なこともたくさんあることを知りました。

中段:アナウンサー体験〜緊張の原稿読み上げです。モニターにも映ってます! みんな結構上手に伝えていました。

下段:舞台俳優体験〜言葉ではなく、体や表情を使った表現を体験しています。華やかに見えても、大変なことを知りました。
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おしごとなりきり出前授業 その2

上段:介護士体験〜インスタントシニア体験中です。介護する方も、される方も、その大変さを知りました。

中断:助産師体験〜効果的なマッサージ方法を伝授!

下段:インテリアコーディネーター体験〜よりよい住まいの条件とは?その条件を考えました。
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眼科検診

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本日午前中、眼科検診を行いました。

Stand by me

 スタンド・バイ・ミーといえば、1986年のアメリカ映画ですね。ティーンエイジャー手前の少年たちの友情物語を描いた作品です。スティーヴン・キングの小説が原作です。「Stand by me」を和訳すれば「私のそばにいてくれ」とか「私を支えて」という意味のようです。
 主人公のゴーディが「仲間との友情を感じた12歳の頃のような友達は、2度とできないだろう」と映画の最後に懐古するのですが、大人になっても自分を支えてくれるような友情や、そばにいてほしいと素直に言える関係はなかなか築くことが難しいのでしょうね。だからこそ「Stand by me」と叫びたくなるのではないでしょうか。
 ところでこのタイトル、最近の皆さんは「STAND BY ME ドラえもん2」でご存じの方も多いでしょう。1作目は2014年に公開され、のび太君としずかちゃんの結婚前夜までを描く作品。この続編がそれですね。やはりここでも「私を支えて」「私のそばにいてくれ」はドラえもんに向けて、しずかちゃんやのび太君に向けて、様々な相手に向けて素直にそう言えることに感動を呼ぶのでしょうか。皆さんは誰に「Stand by me」ですか?

                    学校長  川合 一紀
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時流把握力と実行力

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 巷では、再びコロナウイルス感染症が拡大しつつありますね。そんな中でも、日々は刻々と過ぎ去り、中学3年生にとっては受験に向けて本気で取り組む時期となり、1,2年生にとっても今週は期末考査をひかえ、次の学年に向けての中学生の本分を全うしているわけです。今の自分をしっかり見つめて現実を直視し、現在が最も大切であることを実感してほしいと思うのです。
 面白いデータがあります。ある優良企業のトップ(社長さん)に「上に立つ者として一番大事なことは何ですか」と質問しました。するとどうでしょう、約70%以上の社長さんが言ったのは「それは現実を上手に処理することですよ」というものでした。その時その時を上手に処理できない人は、いかに将来の素晴らしい夢を語っても、またどんなに天才的な才能を持ってしても、上には立てない人だというのです。時間は連続しているし、現実は厳しい。そんな中でも私たちは生きていかねばなりません。だからこそ、現在が最も重要であり、今の課題を迅速に適切に処理できる能力、それがトップには必用だと言っているようです。これを一言でいうならば表題の「時流把握力と実行力」です。簡単に言えば、今自分が立たされている状況を瞬時に把握し、一番いい方法を実行に移すと言うことですね。これも本校で言ってきている「自己指導能力」に近いものがあります。過去を変えることはできませんからいつまでもクヨクヨしていてはもったいないですね。そして何が起こるか分からない未来を思い悩んでいても楽しくありません。さあ、素晴らし未来を切り拓くためにも、生徒の皆さん!今を大切にし現在を適切に処理していきましょう。期待しています。

                     学校長  川合 一紀

防災マップ作成

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2年生の総合の学習で地域の防災マップを作成しました。

認証式・生徒朝礼

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本日8時半から生徒会役員、後期委員会の認証式を行い、その後生徒朝礼を行いました。

本末転倒

 アメリカ大統領選挙では、ジョー・バイデン氏が当選確実となり勝利宣言をしましたね。その中では「分断では無く、一つのアメリカ合衆国として建て直す」と発言しています。それまでの選挙戦では、ドナルド・トランプ氏を相手に互いを批判し合う場面が多く見られたようで、本来注目すべき政策はどうであったか、ここが重要だったのですね。改めて大事なことは何だったかを思い出すわけです。
 ところで表題は、本末転倒(ほんまつてんとう)と読みますね。これは、物事の本質ではないことにこだわり、大事な部分をおろそかにしてしまうことを言います。
 哲学の用語に「人間学」というものがあります。人を愛する、尊敬する、我慢する、正直である、勤勉である、誠実であるなどの人として備えている徳性を養っていく学問のことをいうようです。一方で知識や技能を養う学問のことを「時務学」といいます。学校で習う数学や国語といった知識は時務学ということになりますね。もちろんこの時務学は生きていくためのスキルとしてとても大切なものですが、しっかりとした基礎があってこそ、知識や技能も活きてくるわけです。中国の古典には、人間学を「本学」そして時務学を「末学」と呼んでいて、まずは本学をしっかり身につけてこそ末学が枝葉を作っていくと言っています。
 我々は時として、実用的、実務的なちょっとした知識を身につけるとか、仕事に役立ちそうな学問をかじっただけで、一人前の仕事ができるような気分になります。しかし末学をもって本学とすることは、まさに本末転倒なのです。人間学を大切にしたいものです。

                      学校長  川合 一紀

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11月避難訓練

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本日1校時、職員室からの出火の火災を想定して、東階段を使用し万葉門から小学校校庭への避難訓練を行いました。

人材育成とは

 会社にお勤めの方々には、少々頭の痛い課題ですね。ましてや監督職や管理職的なお仕事に就かれていれば、会社の将来を左右しかねない大きな問題です。でもそれは人の持てる力を最大限に発揮させたいという「タテマエ」の裏に、会社の命令を高度にこなす社員、すなわち会社に財をもたらす「人財育成」と考えると、ちょっと首をかしげてしまいますね。財を生む材料というわけです。
 しかし、会社や学校という組織においては、人が財産という考え方は必要ではないでしょうか。その社員(先生)たちが生き生きと仕事をして、仕事をすることの喜びを感じて、はじめて会社や学校は発展するのです。けれども例えば、夜遅くまで将来を語り合ったり、共に涙や汗を流したりした部下(後輩)が退職や異動をしたとき、今まで通り親交を続けたり、その消息を気にかけたりする上司はどれほどいるのでしょうか。在職中は「財」への可能性を大いに期待しても、会社や学校をやめたら「材」にすらならないのが現実ですか・・・。悲しい限りです。
 人は存在そのものが「財」であり、どんな会社や学校も、その財の集まりで構成されているのです。物としての財を得るために「人材育成」をしていては組織の発展はないのですね。

                      学校長  川合 一紀
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運動会ができました!!

 先日24日(土)に本校の第73回運動会を実施いたしました。今年度は、新型コロナウイルス感染予防対策の観点から、運動会そのものを実施しない学校も多くある中で、規模縮小の中でも本校が実施できたことは、地域の皆様や保護者の方々のご理解とご協力があってこそと心より感謝申し上げます。そして、ご覧いただく方々に密を避けるためご不便をおかけしたにもかかわらず、多くの皆様にお越しいただきましたことにも深く感謝申し上げます。
 生徒たちには「一生懸命やる姿がかっこいい、本気でやるから素晴らしい」を合い言葉に取り組もうと話していた通り、ご覧いただいた方々からは口々に「一生懸命な姿に感動した」「本気で頑張っている姿に元気をもらった」などの言葉をたくさんいただきました。練習の時点から「自分に嘘をつかず、本気の心をもって、何事にも真剣に取り組めば、自ずと一生懸命な姿になる」と言ってきたわけです。
 一方で、生徒たちは今年こそ優勝だ!と一致団結してクラスのために、あるいは赤組、白組、青組のために協力する姿も見られました。閉会式では、この団結することや協力することの大事なポイントは、「自らが自らの役割をきちんと果たすことなんだ」と伝えました。生徒の中には、走ることが苦手な子もいれば、踊ることが苦手な子もいます。しかし自分の出せる力を最大限発揮したり、今の自分には何ができるかを真剣に考えて取り組んだりすること、すなわち自分の役割をしっかり果たすことが団結や協力につながるということを彼らは掴んだに違いありません。このことは運動会に限らず、これからの人生においても通用することではないでしょうか。ぜひ心に刻んでいってほしいと願っています。

                       学校長  川合 一紀

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