最新更新日:2024/12/25 | |
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2学期が始まりました写真は2年生始業式、昼休み校庭開放の様子です。 世の中には不思議なことがあるものです
ある登山家の話です。
山岳部の5人のパーティーが冬山を登山中に遭難し、一人が雪崩の下敷きになり命を落としました。やがて近くに山小屋があることを発見し、深夜、月明かりだけを頼りにとりあえず遺体を運び込み救助を待ちました。遺体を真ん中に寝かせ、他の4人は部屋の四隅に座ったのです。しかしこのままではみんな眠ってしまいます。火の気のない真っ暗な山小屋で眠れば凍死してしまうかもしれません。そこで、リーダーは一晩中皆が起きているゲームを考えました。 それは、4人が四隅に座っていることを利用し、まず一人が壁伝いに歩いて行き、そこに座っている次の人を手探りで探し、肩をたたき、席を交代するというもの。すると肩をたたかれた人がまた壁伝いに歩いて次の角まで行き、そこの人の肩をたたき、そこに座る・・・。 こうやって一晩中、四人は席を入れ替えながら歩いたため、寝込んでしまうことも無く翌日無事救助隊に発見され、遺体は収容され、四人も無事でした。しかしリーダーは大変なことに気づいて愕然となりました。なぜなら自分の考えたゲームは4人では絶対に成立しないからです。 皆さんもよく考えてみてください。図を書くとわかりやすいですが、 A,B,C,Dの4人が四隅に座ります。AがBへ、BはCへ、CはD、そしてDはAの場所まで行ったとき、いったい誰の肩をたたけるのか。AはすでにBの席に移動しているので、そこは空席のはずなのです。Dは言います。真っ暗な中で確かに誰かの方をたたいたと、そして、すでにBの席に移動していたAも間違いなく誰かに肩をたたかれたと。これは実話だそうですが、「夏の終わりに怖いお話を」というつもりで書いたわけではありません。信念をもって取り組んでいれば成就するということをお伝えしたかったのです。世の中には科学では証明のできない不思議なことがたくさんあります。しかし信じて突き進むから道が拓けるということもあるわけです。可能性が限りなくゼロに近くとも、やる価値はあるのですね。 まぁ、もしかしたら遺体となった友が、皆を助けるために参加したのかもしれませんが・・・。 学校長 川合 一紀 日本語って難しい
さて、今年の夏休みもあと1週間です。埼玉県のいくつかの学校では、今日(17日)が2学期の始業式というところも多いようです。連日、体温を超えるような気温に「熱中症警戒アラート」なるものが発令され、コロナウイルス感染症とのダブル対策で疲れも倍増といったところでしょうか。帰省もままならない中で、残暑見舞いを送った方々も多いことでしょう。ところで、この残暑見舞いの文末によく使われる「ご自愛ください」という言葉。お使いになられている方も多いと思いますが、「あなた自身の体を大切にしてくださいね」という意味が含まれています。だから「お体をご自愛ください」と書くと意味が重複してしまうので間違えとなりますのでご注意を。
また、よくニュースや新聞で耳にしたり目にしたりする「お詫びして訂正いたします」という言葉。これも「訂正してお詫びいたします」という方もいて、どっちが正しいのかなあと思ってしまいますよね。 そもそも「〜て、」の国語的な使い方としては、動作を順番に言うというのが一般的なので「眼鏡をかけて、本を読みます」などの使い方をします。そう考えると、まずは訂正して、それからお詫びするのがいいようにも思いますが、謝罪の場合は文章の前後の関係から文後に重きを置くこと多いようですので、お詫びが主なら「訂正してお詫びいたします」、訂正が主なら「お詫びして訂正いたします」となるようです。 日本語って難しいですねぇ。 学校長 川合 一紀 ご協力ありがとうございました。今年度は、新型コロナウイルス感染症の拡大により4月から臨時休業となり、1学期はわずか49日間の登校でした。加えて夏休みは16日間という短さで、生徒たちには厳しい夏となります。まさに世界の大きな歴史の1ページの真っ只中に生きているのです。 振り返れば、昨日6日は広島原爆の日であり、9日は長崎、そして15日には終戦を迎えたのが75年前という節目でした。様々な歴史の潮流は偶然のようにも必然のようにも見えます。スケールは小さいものの、人ひとりの歴史も毎日刻まれているのですね。 生徒にとっての自分史は、この新型コロナウイルス感染症の最中で、どのように過ごしていくかも問われています。だからこそ、今、自分にできることを着実に行えるようにしたいのです。そのために、やらないで済むこと、やるべきではないこと、やってはいけないことをしっかりと見極めれば、自ずとやるべきことが見えてくると言うわけです。マイケル・デル氏の言葉の意味を深く考えたいところです。 こんな話を終業式にいたしました。 保護者の皆様におかれましても、この1学期間様々な対応にご協力をいただき誠にありがとうございました。 2学期もどうぞよろしくお願いいたします。 学校長 川合 一紀 1学期が終わりました頭がいい人と賢い人の違い
頭が良いというとどんな人を思い浮かべますか。例えば計算が早いとか漢字をたくさん知っているなど、知識が豊富だと言う人をイメージしますね。一方で賢いというとどんな人を思い浮かべるでしょうか。みんなが思いつかないようなアイディアを出したり、たくさんの人を前にしても物怖じせずテキパキと采配したりするような人でしょうか。
分かりやすく表現すれば、知識があるのか知恵があるのかの違いでしょう。いくら知識をたくさんもっていても使い道を間違ってしまっては意味がありません。有名な大学を出た人が、反社会的な行為によって犯罪者となっている例はいくつも見受けます。たとえ知識がそれほど多くなくとも、先を見越して考えたり、人とのコミュニケーションが長けていたりすると、それに関わる知識は自ずと入ってくるものです。人間は長い人生を生きていればそれ相応の知識は身につくものです。しかし知恵はそうはいきません。知恵は自分のことだけを考えていても増えないわけです。他者との関係の中から身についていくと考えられます。 頭が良いという人はIQ(知能指数)が高い人とも言えます。賢いという人は、同じような用語を使うとEQ(心の知能指数)が高いと言うそうです。このEQは、自分のことをどれだけ的確に捉えているかと、他者との関係をどれだけ良好に営めるかで判断するのだそうです。近年では多くの研究者がこの診断方法を提示しています。一度試してみてはいかがでしょうか。 学校長 川合 一紀 8億年前に隕石の雨難しい話になりますが、小惑星探査機「はやぶさ」が向かった「イトカワ」は、S型小惑星といってケイ酸鉄やケイ酸マグネシウムを主成分としている小惑星です。なぜ「はやぶさ」が「イトカワ」に行ったかというと、たまたま近かったからだそうです。そのイトカワがたまたまS型小惑星でした。地球近傍には他にC型小惑星とM型小惑星があります。今度はまだ探査し切れていないC型小惑星を調べようということで、「はやぶさ2」が一番行きやすかったC型小惑星とされる「リュウグウ」に向かったのです。 う〜ん、なんだかワクワクしますよねえ。 めんどくさい話に付き合っていただきありがとうございました。 学校長 川合 一紀 虚仮の一念岩をも通すここで重要な言葉は「信念」です。念という漢字は、今の心と書きます。今心に思っていることを迷いなく信じて突き進むこと。それが信念です。 勿論、信じるには自分なりの根拠が必要なのは言うまでもありませんよね。 学校長 川合 一紀 東京都ばかりが注目されるけど・・・
連日、「東京都が確認した今日の感染者数は〇〇人!」というニュースが話題になりますが、皆さんも気にしてますよねぇ。しかしもう少し広くニュースに着目すると、全国では7月15日現在で1日の陽性者数が450人を超えているのです。これは4月中旬に感染拡大が騒がれたとき以来の数字です。報道にもあるように東京都だけの問題では無く、国民の皆さんが不要不急で無くとも全国へ移動されているわけですからウイルスがついて回るのは避けられないのでしょう。
ここで問題になるのが以前にも話題にしましたが陽性率です。この算出の仕方は都道府県で違うので一概には言えませんが、ここ数日の東京都の陽性率は6%を超えました。単純計算すると3000人規模のPCR検査者に対して180人程度陽性者が出る計算です。まぁ、うなずける数値ですね。しかし東京都の説明では、接客を伴う飲食業関係者の方々が積極的に検査を受けているからこの数値なのだと見ると、全国はどうなのでしょうか。ここは推測でしかありませんが、きっと個人の判断で「体調が悪いなあ」と思われた方が自主的に病院に行って感染の判明した例が圧倒的に多いのだろうと思います。言い換えれば陽性率はもっと高いのです。 東京都の6%を全国の数字に当てはめてみましょう。全国の検査数は概ね8000人程度です(日によっては1万件を超える)。そう考えると1日の陽性者数は全国で480人程度となります。つまりは、東京都の数字だけに一喜一憂するのでは無く、全国の感染拡大に着目することが、自分の身を守る一つの指針となるのですね。 観光支援事業の「GO TO トラベル」も進められていますしねえ・・・。 心配の種は尽きません。 学校長 川合 一紀 50年に一度の大雨って?さて、この情報の中でも「観測史上初」とか「50年に一度の雨」というような表現をよく耳にしますね。しかしこの梅雨の時期や台風の時期には、ここのところ毎年のようにこの言葉を聞くような気がします。「昔はそんな言葉あまり聞かなかったのに・・・」と思われる方、それは正しいのです。実は気象庁では2013年に「特別警報」の運用が開始され、その発表基準として算出するようになったからなのだそうです。その一つに「確率降水量」というものがあって、確率降水量とは過去のデータをもとに「この規模の大雨は、平均すると◯年に一度の確率で起こる」というものを統計学的に算出したものなのです。ちょっと前のデータですが、気象庁HPを見ると、東京の場合、1日で260mm以上降るような大雨は、平均すると50年に一度の確率で起こりうるとされています。さらに、289mmだと100年に一度、318mmだと200年に一度となっています。また、「観測史上初」も東京であれば、24時間の降水量は約280mmが観測史上1位となっています(2017年現在データ)。つまりは、ここのところの異常気象と言われる現状から考えれば、毎年この統計学的平均数値を超える可能性もある訳なのですね。 もし、この観測史上1位を上回る雨量が予想された時、「命を守る行動をとってください」というニュースは決して侮れない言葉表現です。新型コロナウイルスだけが我々の命を脅かすものではないことを改めて考えてしまいます。 学校長 川合 一紀 進路説明会そうしたのには、訳があるできることなら、理由をじっくり聞いて、全体を十分に理解してから、より良いアドバイスをしてあげたいものです。相手の力を伸ばすとは、そういうことではないでしょうか。 学校長 川合 一紀 通常登校過去、現在、未来つい、時間が無いから本が読めないとか、手っ取り早くネット検索とか、思ってしまいますよね。でも、過去を振り返り、できない理由を探すのではなく、できる自分をイメージして未来を語る方が、遙かに建設的で生産的だというわけです。 ある著名な方が「優れた人は未来を語り、普通の人は今を語り、つまらない人は過去を語る」と言っています。 う〜ん、反省します・・・。 学校長 川合 一紀 言葉の影響力ある有名な詩人が街を歩いていると、街角に托鉢の方が立っているのに出くわしました。彼の首には「私は目が見えません」という札が下げられています。足下にはお椀が置かれていましたが、通行人はほとんど素通りです。たまにチャリンと小銭を投げ入れるくらいです。そこでその著名な詩人が「私が、ちょっとその札の言葉を書き変えていいですか」と聞きました。その托鉢の方は「ええ、どうぞ」とあまり気にしていない様子。しかし新しい言葉に書き換えたところ、見る間に人だかりができて、お椀にはお金があふれかえったというのです。それだけでなく、今までただ通り過ぎていた人たちが彼に優しい言葉をかけていくのです。さて、この詩人が書き換えた言葉とはどんなものだったのでしょうか。 それはこうです。「もうすぐ春が来ます。でも、私はそれを見ることができません。」 いかがでしょうか。「この托鉢の方は、私たちが普通に許されている、当たり前の幸福と希望が永遠に味わえないのだなぁ」と心をかき乱されるのですよね。この言葉に出会わなかったら、目が見えることの有り難さや春の訪れを喜ぶ、当たり前に思っている幸福を実感することはなかったのでしょう。時に言葉には、人生の真実を思い出させてくれる力があるのですね。 新型コロナウイルスの影響で、当たり前の日常がこんなにも有り難かったのかという実感をされた方も多いことでしょう。だからちょっと見方を変えて、こんなことがなかったら「当たり前の有り難さ」に気づくこともなかったとプラスに捉えたいものです。そしてそれを言葉に表すことが大切なのだとも思うのです。人それぞれ、その時に置かれた状況によって受け止め方は違います。それでも言葉によって心は動かされるのです。 言葉ってすごい力を持っているんですよね。 学校長 川合 一紀 目は口ほどにものを言うさて、毎朝校門で挨拶を交わしているとマスク姿ではありますが、目の表情で元気かどうかなんとなくわかるようになってきました。しかし全体の表情が見えないとコミュニケーションを取りづらいのは確かですね。 人の心の動きは顔に表れ、さらに顔の中でも目を見れば一目瞭然ということから、「人の心はいつでも丸出しで、ごまかせませんよ」と言うときに「目は心の窓」とか「目は口ほどにものを言う」という言葉を使いますよね。時折ニュースで話題になりますが、偉い政治家の方々が「失言」を繰り返していたり、暴言を吐いていたりするのは「ついやってしまった」「出来心で」とはいうものの、日頃から考えていることがそのまま出てしまっているに過ぎません。心の中に元々あったからこそ、その人格が表に丸出しになった瞬間が失言だったり暴言だったりするわけですね。日頃、人は理性で自分をコントロールしているものです。取引先の接待の席で酔った勢いで失礼なことをいってしまった、ゴルフのスコアを過少申告して指摘され大恥をかいたなど、多かれ少なかれ失態はあるものです。しかしこれは元々自分の心に巣くっている「本心」であり、「魔が差した」と悪魔のせいにしてはいけないのですね。マスク姿が日常化して本心が見えづらくなってはいますが、その分、言葉を紡いで相手に理解してもらおうとする努力が必要でしょう。自分の心を冷静に見直してみたくなりました。 学校長 川合 一紀 失われた時を求めて今、世の中を席巻している新型コロナウイルスでは、この嗅覚異常が問題になっていますね。良い香りが感じられ、心穏やかに過ごせる毎日を心から願います。 ところで皆さんの「匂いの記憶」って何ですか? 学校長 川合 一紀 PCR検査、抗原検査、抗体検査ってどう違うの?
昨日のニュースで、巨人と西武の練習試合が急遽中止とありましたね。巨人の坂本・大城両選手がPCR検査で陽性と判明したからだそうです。そもそもNPB(日本野球機構)は所属選手等218名に抗体検査を実施し、そのうち4名が陽性であったとしてその4名にPCR検査を実施したら、坂本選手ら2名がさらに陽性だったということなのですよ。この確率約1%です。ちなみに東京都が4月に献血にいらした方を無作為に抽出して抗体検査をしたところ陽性者は0.6%だったそうです。
ところでこのPCR検査と抗体検査、はたまた抗原検査とは何がどう違うのでしょうか。 私も専門家ではありませんので受け売りで申すならば、抗体検査とは過去に新型コロナウイルスに感染したことがあるかどうかを知るもの。抗原検査とはPCR検査よりも精度は落ちるが短い時間で現在の感染状況が判明するものだそうです。つまり抗原検査をして陽性と出れば感染しているし、陰性と出てもPCR検査で補えばさらに正確に陽性者がわかるというものです。加えて抗体検査は、自分には覚えがないけど過去にかかっていたんだなあと判る「抗体」がすでにできている証拠だというわけです。上記のニュースで言えば、坂本選手ら2名は、すでに過去にかかっていて今一度PCR検査をしたら、まだウイルスが残っているよということなのだそうです。スウェーデンは、この抗体を国民皆が感染して「集団免疫」を作ろうと独自路線で取り組みましたが失敗しています。当初のもくろみでは60%程度感染者があれば、今後は感染は拡大しないとしていたところ、4月末までの抗体検査で陽性と判明したのはスウェーデン人口の4〜7%程度だそうです。この結果はロックダウンを強いている近隣諸国とさほど変わらない数値です。う〜ん、これをどう見たらいいのでしょうか。 学校長 川合 一紀 学校再開初日未来予想図
15年後・・・昔の池袋の街の写真を見ながら・・・
娘「ねぇ、お母さん。見て見て!この写真。みんなマスクしてない!」 母「お母さんの時代はね、それが普通だったんだよ」 娘「へぇ〜、信じられなぁ〜い。なんか変なの」 こんな会話がなされるようになってしまうんでしょうか。今日から学校が再開され分散登校が始まりました。みんなマスクをして神妙な顔つきです。といってもマスクであまり表情は見えませんが・・・。これが新しい生活様式となるのですかねぇ。それにしてもこれから暑くなり、マスクも息苦しいと思います。巷では「通気性のよい薄いマスク」が発売されるようになりましたが、そもそも「通気性のよい」マスクに本来的用途の意味があるのでしょうか。想像ですが、家電メーカーあたりが「冷風の出る軽量マスク」なんていうのを安価で発売しそうですよね。まぁ、屁理屈をこねないで、学校では感染予防対策を最大限頑張ってまいります。手洗いうがいの徹底はもちろんのこと、午前午後で定期的に校内を消毒します。ご家庭でも健康管理にご留意ください。 学校長 川合 一紀 |
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