最新更新日:2024/12/25
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8億年前に隕石の雨

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 7月22日(水)の新聞によると、大阪大・東京大の研究グループが、約8億年前に直径100km以上の小惑星が破砕して、その破片が大量に隕石となって地球や月に降ってきたという研究を発表しました。これはとても画期的な研究報告です。なぜなら約8億年前には海洋中のリン(P)濃度が4倍以上に急上昇し生命の多様性を促したという報告があり、この地球外から降ってきた隕石が、その成分によっては、地球生命環境に変化をもたらした重要なキッカケとなるからなのです。現在、小惑星探査機「はやぶさ2」が小惑星「リュウグウ」の資料を採取し地球に持って帰る任務を負っています。そしてその後は、別の小惑星探査に向かうそうですよ。隕石とは、いろいろなパターンで地球にやってきますが、「はやぶさ」の調査によって、隕石の大半は火星と木星の間の地球近傍にある小惑星から降ってきたものであると証明されました。その代表小惑星が「イトカワ」です。
 難しい話になりますが、小惑星探査機「はやぶさ」が向かった「イトカワ」は、S型小惑星といってケイ酸鉄やケイ酸マグネシウムを主成分としている小惑星です。なぜ「はやぶさ」が「イトカワ」に行ったかというと、たまたま近かったからだそうです。そのイトカワがたまたまS型小惑星でした。地球近傍には他にC型小惑星とM型小惑星があります。今度はまだ探査し切れていないC型小惑星を調べようということで、「はやぶさ2」が一番行きやすかったC型小惑星とされる「リュウグウ」に向かったのです。
う〜ん、なんだかワクワクしますよねえ。
 めんどくさい話に付き合っていただきありがとうございました。

                     学校長  川合 一紀

虚仮の一念岩をも通す

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 虚仮は「こけ」と読みます。ネットで調べると「苔の一念岩をも通す」と変換され、これが誤用につながっていると思われます。つまり、苔むす岩には、長い年月かけて根がはえ、いずれ苔が岩を貫通することから、粘り強く取り組めば不可能なことも成就するととらえられてしまっているのです。虚仮(こけ)は仏教用語で、「人をコケにする」と使われるように、馬鹿にするなど愚か者を指すようです。このことわざの語源は、昔、李広という弓の名人がいて、あるとき草むらに虎が潜んでいるのを見つけ、必死に矢を射て、突き刺さったところを見に行くと、それは虎ではなく岩だったという話。そこから本来の意味は「何事も一点の曇りもなく信念をもって臨めば、願いは成就する」というものなのです。弓矢が岩に突き刺さるはずはないのに、虎と思い込んで一撃で仕留めなければやられると信じ込んでいたからこそ成せる業。
 ここで重要な言葉は「信念」です。念という漢字は、今の心と書きます。今心に思っていることを迷いなく信じて突き進むこと。それが信念です。
 勿論、信じるには自分なりの根拠が必要なのは言うまでもありませんよね。

                      学校長  川合 一紀

東京都ばかりが注目されるけど・・・

 連日、「東京都が確認した今日の感染者数は〇〇人!」というニュースが話題になりますが、皆さんも気にしてますよねぇ。しかしもう少し広くニュースに着目すると、全国では7月15日現在で1日の陽性者数が450人を超えているのです。これは4月中旬に感染拡大が騒がれたとき以来の数字です。報道にもあるように東京都だけの問題では無く、国民の皆さんが不要不急で無くとも全国へ移動されているわけですからウイルスがついて回るのは避けられないのでしょう。
 ここで問題になるのが以前にも話題にしましたが陽性率です。この算出の仕方は都道府県で違うので一概には言えませんが、ここ数日の東京都の陽性率は6%を超えました。単純計算すると3000人規模のPCR検査者に対して180人程度陽性者が出る計算です。まぁ、うなずける数値ですね。しかし東京都の説明では、接客を伴う飲食業関係者の方々が積極的に検査を受けているからこの数値なのだと見ると、全国はどうなのでしょうか。ここは推測でしかありませんが、きっと個人の判断で「体調が悪いなあ」と思われた方が自主的に病院に行って感染の判明した例が圧倒的に多いのだろうと思います。言い換えれば陽性率はもっと高いのです。
 東京都の6%を全国の数字に当てはめてみましょう。全国の検査数は概ね8000人程度です(日によっては1万件を超える)。そう考えると1日の陽性者数は全国で480人程度となります。つまりは、東京都の数字だけに一喜一憂するのでは無く、全国の感染拡大に着目することが、自分の身を守る一つの指針となるのですね。
観光支援事業の「GO TO トラベル」も進められていますしねえ・・・。
 心配の種は尽きません。

                       学校長  川合 一紀
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50年に一度の大雨って?

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 先週来、九州地方や四国地方、東海や甲信越地方に記録的な大雨が降り大きな被害をもたらしています。被害に遭われた方々にはお見舞い申し上げます。
 さて、この情報の中でも「観測史上初」とか「50年に一度の雨」というような表現をよく耳にしますね。しかしこの梅雨の時期や台風の時期には、ここのところ毎年のようにこの言葉を聞くような気がします。「昔はそんな言葉あまり聞かなかったのに・・・」と思われる方、それは正しいのです。実は気象庁では2013年に「特別警報」の運用が開始され、その発表基準として算出するようになったからなのだそうです。その一つに「確率降水量」というものがあって、確率降水量とは過去のデータをもとに「この規模の大雨は、平均すると◯年に一度の確率で起こる」というものを統計学的に算出したものなのです。ちょっと前のデータですが、気象庁HPを見ると、東京の場合、1日で260mm以上降るような大雨は、平均すると50年に一度の確率で起こりうるとされています。さらに、289mmだと100年に一度、318mmだと200年に一度となっています。また、「観測史上初」も東京であれば、24時間の降水量は約280mmが観測史上1位となっています(2017年現在データ)。つまりは、ここのところの異常気象と言われる現状から考えれば、毎年この統計学的平均数値を超える可能性もある訳なのですね。
もし、この観測史上1位を上回る雨量が予想された時、「命を守る行動をとってください」というニュースは決して侮れない言葉表現です。新型コロナウイルスだけが我々の命を脅かすものではないことを改めて考えてしまいます。

                     学校長  川合 一紀

進路説明会

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3年生対象と保護者を対象として進路説明会を行いました。

そうしたのには、訳がある

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みなさんは、“頭ごなしに怒られた”というような経験はありますか。失敗をしたとき、親や先輩、上司は訳も聞かずに叱責することがありますね。でも誰もが一度は「結局は失敗したが、あのときはああするしかなかった」と考えたことがあるでしょう。人は皆「私がそうしたのには、それなりの訳がある」と腹の底では思っているのです。ただそれを口にはしません。たいていは「ごめんなさい」と口では謝っても、心の中では必至でその理由を叫び続けていますよね。結果を攻めるのはたやすいことです。なぜなら結果は弁解しようがないからです。でも他人には「結果」しか見えないのです。ぜひ考えていただきたいことは、お子さんが失敗したとき、良くも悪くもその結果を生んだ本人の判断の正しさと、それを行動に移した勇気を認めていただきたいのです。まだ人生経験未熟な者からすれば、正しい判断と思ったことも実は正解ではないことなどたくさんあります。我々大人だってあるでしょう。この失敗だけを捉えて叱責すると、仮に相手が反省や謝罪に応じたとしても、それは「謝りさえすれば、とりあえずその場の非難からは逃れられる」と思っているにすぎないのです。
できることなら、理由をじっくり聞いて、全体を十分に理解してから、より良いアドバイスをしてあげたいものです。相手の力を伸ばすとは、そういうことではないでしょうか。

                      学校長  川合 一紀

通常登校

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7月1日から全員での登校が始まりました。感染防止に気をつけて生活しています。
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