最新更新日:2024/12/25 | |
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やはりステイホームは大切う〜ん、厄介なことです。 やはり今が大切な時、GWはお家で過ごしましょうか。 さて昨日の呟きで、9月始まりもありかなと言いましたが、にわかにこの論議に拍車がかかりましたね。実は私の周りでは、さらに進めて「1年間繰り下げる」なんて話も出ています。そもそも3月がまともにできていなかったり、制度改正にはやはり時間や費用がかかったりするなら、日本社会全体で子供たちの教育を支援しようというものです。だいたい、上述のことを踏まえると9月に完全再開が見込めるのかも定かではありませんよね。だからこそ今できることを着実にやっていくしかないのだとも思います。皆さんはどのように考えますか。 学校長 川合 一紀 4月始まり?9月始まり?
「おはようございます。出席を取ります。今日の気分はどうですか。」こんな毎日のあたり前だった風景から、4月9日に登校して以来20日間近く遠ざかっています。生徒の皆さんはどんな風に過ごしていますか。実は池袋中学校の先生たちも自宅勤務ということで学校はガランとしています。みんなが新型コロナウイルス感染予防のため自宅待機を余儀なくされているわけです。しかしこの間も先生たちは、生徒の皆さんのために教材を作ったり動画を作ったりしてこれから始まるであろうオンライン授業に向けて準備を進めています。学校の休業がいつまで続くのか不安で仕方がないと生徒や保護者の皆様もお感じになっていると思いますが、豊島区は、今後を見据えてタブレットを貸し出し、オンライン授業展開を推進しようとしています。
一方で、世の中では「いっそのこと9月始まりにしては」という話も出ていますね。しかしこの話題は今に始まったことではないのです。そもそも日本も1872年の学制公布の時には9月始まりでした。しかし1886年の官公庁の「会計年度」制度にあわせて4月始まりと変わったのです。「じゃあ元に戻せば?」とも思いますが、そう簡単ではないのです。学校だけではなく日本全体として制度変更を考えなくてはなりません。新型コロナウイルスの拡大でこんな風になったからという理由だけでは安直ですが、考えるには絶好の機会かもしれません。できない理由を並べるのではなく、できるためにどうするかを考えたいですね。 ところで、私は毎朝、ラジオ体操をしてから出勤しています。家の奥さんはこれを録画して1日3回実践していますよ。運動不足の毎日です。たかがラジオ体操されどラジオ体操ですね。 学校長 川合 一紀 命の格差
今日は、命の格差について考えたいと思います。次の文章は令和2年2月27日付毎日新聞に掲載された記事を元にしています。
『愛犬の死が訴訟に』 適切な治療をせず愛犬を死なせた。都内に住む夫妻が動物病院を相手取り裁判所に訴えを起こしたのだ。この夫妻はペットホテルを利用し愛犬を預けていた。預けている間に軟便や下痢になり嘔吐も繰り返したので、ホテルスタッフが近くの動物病院へ連れて行った。担当獣医はホテルにある抗菌薬を与えるよう指示しただけだった。翌日も下痢が続き、愛犬の意識は低下、獣医師は点滴などを施したが「手に負えない状態」だったのに転院させることもなくそのまま愛犬は死んだ。このご主人はお医者さんで、ご主人は下痢と嘔吐による脱水症状が原因と主張。訴えでは、体重の聞き取りや検査をはじめ、普通の治療をしていれば死は避けられた。救命措置も不十分だったとしている。「子どもがいない私たちにとって、この犬が『かすがい』だった。満足な治療をしてもらえず、飼い主に看取られることもなく無念の死を孤独に迎えた。そう言って夫妻は悲しんでいる。 2014年の全国犬猫飼育実態調査によると、日本で飼われている犬や猫の数は日本の15歳未満の子どもの数より多いという結果があります。昨今のペットブームからすれば、上述のお話に共感される方も多いのではないでしょうか。ただ、ここで問題にしたいのは「司法による救済の壁」なのです。弁護士のお話によると、例えば人間が医療事故で亡くなった場合、慰謝料だけでも2000万〜3000万円が認められているのに、ペットの場合は「物」扱いで20万〜40万が相場だと言います。さらには、医療ミスという事の重大さについての対応が人間とペットとでは格段に違うと言うことです。原告の夫妻は「一生忘れることのできない悔しさ」と愛犬の死を嘆いています。犬や猫は家族の一員とまで言う方々からすれば納得のいかない「命の重さ」の違いです。ペットブームといえば飼う側の責任も問われますが、多量に繁殖させ金を稼ぐ販売者側の責任も相当に問われている昨今です。動物虐待や殺処分などに毅然と訴えを起こしている方々もいるほどですね。 皆さんは、どのようにお感じになられますか・・・。生徒の皆さん、今日のお勉強は道徳です。 学校長 川合 一紀 災害にも備えをさて、先週のお勉強の回答です。4月14日に呟いた英字新聞の和訳です。 『新型コロナウイルスの世界的流行により2020年の東京オリンピック・パラリンピック競技大会のスケジュールを変更するという前例のない決定をした後、主催者は3月30日にゲームが2021年の夏に開催されることを発表しました。新しいオリンピックの日程は、陸上競技と水泳の世界選手権とぶつかるわけですが、これらのイベントも今後は延期されると予想されています。』生徒の皆さんできましたか? 学校長 川合 一紀 基礎はとても大事です例えば、パソコンやスマホの使い方には特別に長けた若者も、その仕組みとなるとわかる人はほとんどいません。テレビがなぜ映るのかなんて、知らなくたって生きていけると思っている人はたくさんいるでしょう。しかし基礎を知らないと、これからの時代、機械に振り回され、挙句の果てにはAIに仕事を奪われてしまいかねないのですね。基礎を知っていると、そこには応用も工夫も広がりを見せます。人生において、科学に限らずあらゆることに基礎は有益です。建物の基礎だって家を支える重要な役目を果たしているんですよね。大人になって「あの時、ちゃんと学んでおけば」は後悔先に立たずなのです。 毎日一人で寂しく学習するのはつらいもの。ご家庭の方々にも負担を強いていることは心苦しく感じます。しかし今一度、ここは踏ん張りどころと頑張ってほしいと思います。今後は、オンライン授業の展開など学校も工夫の一つとして考えて参ります。心身ともに健康で前向きに学びを考えていきましょう。 学ぶとは、新しい価値観を身につけること。新たな世界を見に行く貪欲な気持ちをもってください。 学校長 川合 一紀 放置自転車が消えた?
有名なお話なのでお聞きになった方もいらっしゃるでしょうか。駅前放置自転車の解決方法についての実話です。
ある市役所で駅前の放置自転車問題を解決するということで、張り紙をしました。「人の迷惑を考えましょう」「通行の妨げになっていてお年寄りなど困っています」などなど、良心に訴える言葉を書きましたが一向に効果なし。ついには「放置自転車は○○円の罰金を科します」としてみましたが、これもさほどの効果がありませんでした。ところが、あるフレーズを記した張り紙をしたところ、驚くほど放置自転車がなくなったというのです。 皆さん、何という言葉だったか想像ができますか。さて、今日の生徒の皆さんへの課題は国語です。どんなフレーズが人々の心を捉えたのでしょうか。自転車を置いてしまう人の身になって考えてみましょう。皆さんだったら、何と書かれていたら自転車を置いていきませんか? 「皆さんの素敵なアイディアを募集します。では、また来週!」 学校長 川合 一紀 ソメイヨシノはなぜ一斉に咲く?
さて今日は、3月上旬以来、学校へわずかにしか来ていない生徒の皆さんに現在の学校の様子をお伝えします。まず今は、主事さん方が、丁寧に校舎の隅々まで掃除をし、ワックスがけをして皆さんが来るのを今か今かと待っています。下の一番左の写真は2階の廊下です。照明が映り込むほどにきれいですよね。次に真ん中の写真ですが、校門前の桜(ソメイヨシノ)です。すっかり葉桜となってしまいました。一番右端の写真はメディアセンターのベランダに咲く植物です。今が一番いい季節!ピンクの可憐な花を咲かせています。
さぁ、今日のお勉強は理科です!ソメイヨシノは東京の靖国神社に標本木があって、5輪以上咲けば開花だとか。でも何でソメイヨシノは同じ地域で一斉に咲くのでしょうか。他の植物は結構バラバラに咲くんですよね。これが問1です。問い2は、大阪の人も東京の靖国神社の標本木を基準にしているかというとそうではありません。大阪にも大阪城公園内に標本木があるのです。では全国に標本木は何ヶ所にあるでしょうか。最後に問い3、一番右端の花は何という名前でしょうか。かつての染井村(現在の駒込辺り)から発祥したソメイヨシノ、池袋中学校の新校舎ができたときに植えられたメディアセンターの可憐な植物、池中生なら知ってますよね。 学校長 川合 一紀 世界に目を向けると
さて今日は社会科の勉強です。中学生向けにお示ししますが、大人の方も考えてお子さんと議論していただくと、一層コミュニケーションも深くとれますよ。
IMF(国際通貨基金)は、今年の世界全体の経済成長について、新型コロナウイルス感染拡大の影響で、マイナス3%まで大幅に落ち込むという見通しを発表し、1929年に始まった世界恐慌以降で最悪になるという認識を示しました。これは未曾有の危機と呼ばれたリーマンショックの影響を受けた2009年のマイナス0.1%を大きく下回る水準です。 とのことなのですが、 問い1「この中にあるキーワードとして、1929年の世界恐慌とはどこが発信源でどんなものだったのでしょうか。」よく耳にするものにブラックマンデーという言葉がありますが、当時はブラックチューズデーといったとか。さらには、 問い2「今回の経済成長低迷でリーマンショックとの相違点は何でしょうか。」最後に 問い3「どのようにしたらこの状況から抜け出し、世の中を活性化させることができると考えますか」いいアイディアをください。 難しい内容ですが、こういった経済の変化については試験の問題にしやすいんですよね。さあ、生徒の皆さん!考えてみてください。 学校長 川合 一紀 新型コロナウイルスで東京五輪が延期、新日程を発表レッツ!チェレンジ!! 学校長 川合 一紀 After deciding in an unprecedented move to reschedule the 2020 Tokyo Olympic and Paralympic Games due to the new coronavirus pandemic, organizers announced on March 30 that the games will take place in the summer of 2021. The new Olympic dates conflicted with the world championships in track and swimming, but those events are now expected to also be pushed back. unprecedented 前例のない pandemic 世界的流行 take place 開催される conflicted with 〜にぶつかる world championships 世界選手権 track 陸上競技 pushed back 延期する 感染を止めるには一人一人の意識ニュースでは毎日、東京都の感染者が100人超えを報道していますが、ニューヨーク州の事例は「対岸の火事」ではないのです。YouTubeなどでも、著名な方やスポーツ選手が外出を控えることを訴えています。強く意識するとともに、感染予防のために体力と精神力をつけておきたいものです。 学校長 川合 一紀 今だから考えたいこと
今から30年近く前のお話です。教育学博士の小林正観さんの娘さんは知的障害者で生まれました。生まれつきの染色体異常で知能も体力も発達が望めなかったと言うことです。その娘さんが6年生の時のお話です。正観さんの言葉で綴ります。
彼女が6年生の時のことです。運動会で徒競走がありました。彼女は普通の子どもより筋力がないのでいつもビリ。でもその年は、足を捻挫した友達がいたため「もしかしたら、初めてビリじゃないかも」と妻は喜んでおりました。しかし結果は、娘はまたしてもビリ。ところが、妻は残念がることなく、それどころかニコニコと嬉しそうだったのです。 娘は捻挫をしている友達を気にかけながら、心配そうに、振り返り振り返り、走り続けます。足をかばいながら走っていた友達が転んでしまうと、娘は友達のところに駆け寄り、手を引き、一緒に走り始めたのです。2人を見ていた観客からは大きな声援と拍手がわきました。そして、ゴールの前まで来たとき、娘は、その子の肩をぽんと押して、その子を先にゴールさせたのです。このとき私は自分を恥ずかしく思いました。それまで知的障害者の娘を受け入れることができなかったのです。しかし娘から教わりました。人間が生きる目標というのは、競争したり他人を蹴落としたりして一番になることではなく、「喜ばれる存在」になることなんだと。 人に喜ばれる存在になること、他人を思いやれること、そんなことを考えるに今は大切な機会かもしれません。スーパーで買い締めをしたり、電車の中で咳をすれば皆で睨んだりと、もう少し心にゆとりと優しさがほしいですよね。 学校長 川合 一紀 入学式を終えてさらには、こんな言葉も、「やまない雨はない」「明けない夜はない」。つらい時期があって先が見えないとき、もうこのままなのか、だめなんじゃないかと思いますよね。しかし、日はまた昇るのです。必ず収束の兆しが見えるのです。そう思って生活していきたいものです。次の登校日は9日(木)で学年ごとに時間差となりました。できることには限りがあります。特に1年生にとっては、初めての中学校生活であり、やりたいことややるべきことは盛りだくさんですが、優先順位をつけて、今日この日に学校へ来られることを喜び、次を楽しみに、少し我慢をしてほしいと思います。 先生たちは、いつでも、いつまでも皆さんのことを待っています。 学校長 川合 一紀 入学式始業式 着任式 |
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