最新更新日:2025/01/14
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認証式・生徒朝礼

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本日8時半から生徒会役員、後期委員会の認証式を行い、その後生徒朝礼を行いました。

本末転倒

 アメリカ大統領選挙では、ジョー・バイデン氏が当選確実となり勝利宣言をしましたね。その中では「分断では無く、一つのアメリカ合衆国として建て直す」と発言しています。それまでの選挙戦では、ドナルド・トランプ氏を相手に互いを批判し合う場面が多く見られたようで、本来注目すべき政策はどうであったか、ここが重要だったのですね。改めて大事なことは何だったかを思い出すわけです。
 ところで表題は、本末転倒(ほんまつてんとう)と読みますね。これは、物事の本質ではないことにこだわり、大事な部分をおろそかにしてしまうことを言います。
 哲学の用語に「人間学」というものがあります。人を愛する、尊敬する、我慢する、正直である、勤勉である、誠実であるなどの人として備えている徳性を養っていく学問のことをいうようです。一方で知識や技能を養う学問のことを「時務学」といいます。学校で習う数学や国語といった知識は時務学ということになりますね。もちろんこの時務学は生きていくためのスキルとしてとても大切なものですが、しっかりとした基礎があってこそ、知識や技能も活きてくるわけです。中国の古典には、人間学を「本学」そして時務学を「末学」と呼んでいて、まずは本学をしっかり身につけてこそ末学が枝葉を作っていくと言っています。
 我々は時として、実用的、実務的なちょっとした知識を身につけるとか、仕事に役立ちそうな学問をかじっただけで、一人前の仕事ができるような気分になります。しかし末学をもって本学とすることは、まさに本末転倒なのです。人間学を大切にしたいものです。

                      学校長  川合 一紀

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11月避難訓練

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本日1校時、職員室からの出火の火災を想定して、東階段を使用し万葉門から小学校校庭への避難訓練を行いました。

人材育成とは

 会社にお勤めの方々には、少々頭の痛い課題ですね。ましてや監督職や管理職的なお仕事に就かれていれば、会社の将来を左右しかねない大きな問題です。でもそれは人の持てる力を最大限に発揮させたいという「タテマエ」の裏に、会社の命令を高度にこなす社員、すなわち会社に財をもたらす「人財育成」と考えると、ちょっと首をかしげてしまいますね。財を生む材料というわけです。
 しかし、会社や学校という組織においては、人が財産という考え方は必要ではないでしょうか。その社員(先生)たちが生き生きと仕事をして、仕事をすることの喜びを感じて、はじめて会社や学校は発展するのです。けれども例えば、夜遅くまで将来を語り合ったり、共に涙や汗を流したりした部下(後輩)が退職や異動をしたとき、今まで通り親交を続けたり、その消息を気にかけたりする上司はどれほどいるのでしょうか。在職中は「財」への可能性を大いに期待しても、会社や学校をやめたら「材」にすらならないのが現実ですか・・・。悲しい限りです。
 人は存在そのものが「財」であり、どんな会社や学校も、その財の集まりで構成されているのです。物としての財を得るために「人材育成」をしていては組織の発展はないのですね。

                      学校長  川合 一紀
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