最新更新日:2024/11/08
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人生は自分で切り拓く

本日、2学期の終業式が行われました。令和2年は子年からスタートします。全ての始まりのこの子年から心機一転、取り組んでもらいたいと生徒には話をしました。
 「全ての逆境には、それに相当する、またそれ以上の益をもたらす種がある」とは、ナポレオン・ヒルの言葉です。その時には災難に思えたことが、後になってみると自分のためになっていたというような経験はありませんか。「危機」と「機会」と言う言葉には、等しく「機」という漢字が使われています。これは「危機」が「機会」と表裏一体であることを表しているように思います。我々は、何か強烈なことが起こってはじめて、安全な場所から一歩踏み出し、人生を違った視点から眺めるようになるのです。少し前の朝会で、生徒には「天災は忘れた頃にやってくる」という寺田寅彦の言葉を紹介しました。災害等に見舞われたとき、我々は絶望感からなかなか立ち上がれません。しかしそのままに放置せず、その経験を教訓として活かして幾度となく再起してきた歴史を見れば、前述の言葉も頷けるところです。問題なのは、危機や逆境ではなく、我々がそれにどのように対処するかに係っているのだと思います。人生は自分で切り拓いていくものなのですね。勇気が湧いてきました。
「校長の呟き」の次の更新は1月8日(始業式)です。4月からお付き合いいただき誠にありがとうございました。皆様も良いお年をお迎えください。来年もどうぞよろしくお願いいたします。

                      学校長  川合 一紀

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12月19日(木)

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・ご飯
・肉豆腐
・ツナサラダ
・みかん
・牛乳

無限の可能性を信じて

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 先日、区の読書感想文コンクールにおいて3年生の岸岡優果さんが最優秀賞として表彰を受けました。タイトルは「可能性を信じて」。朗読もしてくれましたが、本から得られたことを自分のものにして語る姿は立派でした。おめでとうございます。自分の可能性を信じて生きていくことはとても意味のあることです。そしてそれを好きなものにしてしまうというのも大切な方法の一つです
 好きなものに対しては、人は集中します。お母さんに怒られてもテレビゲームに没頭する子、何件もの店をはしごしてバーゲンセールで買い物をする方、ゲームソフトの発売前日に徹夜で並ぶ方々など、好きなものに集中しているわけです。ものでなくても、好きな人のことを考え出したらどんどん想像が膨らんで、止まらなくなるということだってありますね。好きになるということは、それくらいの情熱があるということ。この情熱を仕事や恋する人に十分に注げれば成功間違いなしです。「自分がこれを好きになったら、どういうことになるのだろうか」とイメージしてみましょう。すると好きになる速度が増します。それを好きになることで、その先に何が待っているのかを見極めることが出来たら、人は前進できるのです。「好きこそものの上手なれ」という言葉がありますが、正に好きなことに一生懸命取り組み、工夫したり勉強したりしていると気づいたときには上達したり成功したりしているというわけですね。こう考えれば、自分には無限の可能性があると思いませんか。仕事も余暇も本気で好きになると良い結果が得られるものなのです。

                       学校長  川合 一紀

使わずに錆つかせるより、使って擦り減らす方が良い

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例えば、従来の包丁などは使わずに置いておくと錆びてしまいますよね。ステンレス製やセラミック製のものもありますが、使わないと切れ味が落ちるのも確かです。有名な職人さんによって作られた鋼の包丁は、定期的に研いでもらうと良いようですが、何年も繰り返していると切れ味は維持できるものの、一回りくらい小さくなっていくのだそうです。つまり研いでいくうちに擦り減っていくわけですね。そういったものは、お鍋やステンレス皿、箒やチリトリ、電球や電子機器など他にもたくさん身の回りにあります。使わず大切にとっておいて使い物にならなくなっても、使って擦り減って使い物にならなくなっても結果的には同じように映りますが、それまでの過程を考えれば、有効に活用した方が良いのは言うまでもありません。まして人の才能やセンスというものは、使って初めて意味をなすものでしょう。そして宝の持ち腐れというように才能やセンスといったものも、使わないと鈍ってきてもったいないことになります。さらには、この才能やセンスは、擦り減るどころか使えば使うほど磨かれていくのですから使わないわけにはいきません。お子様の才能やセンスは無限大です。でもどこに隠れているのか見つけにくいこともあります。本人の気づかない場合もありますから、保護者の皆様も才能やセンスの一端を見つける手助けをしてあげてください。

                      学校長  川合 一紀

抱えている問題を直視すること

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日が暮れて辺りがすっかり暗くなりました。男が地面に膝をついて街灯の下で探し物をしています。そこへ通りがかった女性が「こんなところで何をしているのですか」と訪ねると、男は「鍵をなくしたので探しているのです」と答えました。そこで女性も手伝うことにしました。1時間ほど探しても鍵は見つからず、女性はすっかり困惑して「くまなく探しましたが、どこにもありません。本当にこのあたりで鍵をなくしたのですか」と尋ねました。すると男はこう答えたのです。「いや、本当は家の中でなくしたのですが、街灯の下の方が明るくて探しやすいので、ここで探しているのです」と・・・。この話は、自分の抱えている問題を直視せず、他の人や物の中に問題の根源を探し求めているということを揶揄した寓話です。我々は、本当は問題の根源が自分の中にあることを知りながら避けているということがよくあります。でも、それを直視しないうちは何も変えられないのだということに気づかなくてはなりません。なかなか難しいことです。人のせいにしたり、モノにあたったりしても問題解決にはつながらないことを、本当はよく分かっているのですね。そこで一呼吸置いて、しっかり自分を見つめ直してみたいものです。それができる人は必ず前進し成長していける人なのだと思います。

                       学校長  川合 一紀
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