最新更新日:2024/11/08
本日:count up4
昨日:47
総数:407436

斧を使うには研ぐ時間がいる

画像1 画像1
木こりはその日、ある年寄りの木こりが姿を見せなかったので、驚くと同時にいくぶん喜びもした。彼らはその老木こりのことが好きではあったが、当時は厳しい世の中で、老木こりがその担当分をできなかったら間違いなく仕事をクビになり、代わりに彼らがその仕事を得られるのであった。彼らは臨時収入を期待していたが、いつもどおりのペースで仕事をした。翌日、老木こりが姿を見せた。その日老木こりは、休んでいた一日分どころか、二日分の仕事を片付けた。他の木こりたちは驚嘆した。彼らはその老木こりに「なぜ昨日は出てこなかったんだい。病気じゃなかったんだろう?」と訪ねた。すると老木こりは「ああ、元気だよ。ただ斧を研ぐ時間が必要だったんでね」と答えた。
 このお話から何がいえるでしょうか。毎日一生懸命働いている木こりも、ボロボロの斧では、仕事の効率も悪く無駄なエネルギーを費やします。さらには心にも余裕がなくなり体調を崩してしまえば、仕事ができなくなり何日も休まなければならなかったでしょう。要するに人生はバランスが大事だと言うことですね。心のゆとりや効率の良い仕事をするには、時に休んででも自分を振り返り、何が大事だかを見極め、最良の選択ができるバランス感覚が重要だと言っているのですね。

                       学校長  川合 一紀

スキー移動教室を終えて

1月末に2泊3日で蓼科村へ1年生とスキー移動教室に行って参りました。生徒たちにとっても都会の喧噪から抜け出し白銀の世界で過ごした時間は、貴重なリラクゼーションタイムだったと思います。海外誌の調査ではありますが、人は一生の間に、不要なダイレクトメールを開封するのに8ヶ月、無駄な折り返しの電話をかけるのに2年、列に並ぶことに5年を費やすのだそうです。皆さんも思い当たるフシがありますか。生徒たちはゲームやテレビ・携帯電話もない3日間で、友人との会話やオーナーさんとのケーキやクッキー作り、インストラクターさんとのたわいない会話などを楽しむことが自分を取り戻す大事な時間だったに違いありません。また人の心に触れるということは、自分の心を育てることにとても有効だということも学んだと思います。楽しく有意義の時間も、自分一人で作り出せるものではありません。機械を相手に話しかけたり画面を相手につぶやいたりしてみても、反応のないことは寂しいことですよね。日常が戻ってきましたが、こういうひとときが新たな活力を生み出すのだと思います。ペンションの方々やインストラクターの方々の細かな心遣い気遣いに、感謝できる優しい子になって戻ってきました。ご家庭のご協力に感謝申し上げます。ありがとうございました。

                        学校長  川合 一紀
画像1 画像1 画像2 画像2 画像3 画像3
            1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
豊島区立池袋中学校
〒170-0011
東京都豊島区池袋本町1丁目43番1号
TEL:03-3986-5435
FAX:03-5951-3906