12月22日(火)
豊島区立小中学校は、12月22日が第2学期の終業式です。
2学期は、新型インフルエンザの対応に追われ、修学旅行や学習発表会など日程を変更して実施しました。終業式の本日は、インフルエンザ罹患生徒0名で迎えることができました。
3学期は1月8日(金)が始業式です。冬休みを健康的に有意義に過ごし、新年の抱負をもって臨んでください。
式辞
(平成21年度 第2学期 終業式 式辞(要約:学校便りにも掲載))
今年の世相を表すひと文字は「新」。財団法人・日本漢字能力検定協会が公募で選ぶ「今年の漢字」に「新」が選ばれた。「新」が選ばれたのは、さまざまな「新しいこと」に期待し、希望を抱いた1年で、政権交代で新内閣が発足し政策、行政が刷新したこと、裁判員制度などさまざまな新制度がスタートしたことなどを反映した。また、米大リーグ・マリナーズのイチロー選手や水泳競技での新記録ラッシュや、新型インフルエンザの流行で新薬が登場したことなども理由にあげられた。
池袋中学校にとっては、新型インフルエンザの「新」であったと言える。9クラスある内の5クラスが学級閉鎖、ピーク時には1割以上の生徒がインフルエンザに罹患していた。修学旅行や学習発表会が延期になったり秋の新人戦を棄権しなければならない生徒もいた。
池袋中学校の学校経営方針の中に、「知・徳・体のバランスのとれた生徒の育成」というものがある。特に、新型インフルエンザが流行の兆しを見せてきた6月頃から、「体」の部分を強調してきた。
体力とは、「人間として生存、生活するための基礎的能力」とされ、大きく身体的要素と精神的要素の2つから構成されている。さらにそれぞれが積極的な要素としての行動体力と、受け身的な防衛体力に大きく分けることができる。うがい・手洗い・換気・加湿・睡眠・栄養・マスクの着用…。インフルエンザの予防法を知り、インフルエンザにかからない防衛体力作りや、インフルエンザ予防の実践を心がけてきた。また、感染の拡大を防ぐために、インフルエンザの兆候が見られた場合は登校を見合わせ、医師に診てもらうことを勧め協力をお願いしてきた。
年末になって、インフルエンザに罹患する生徒はだいぶ減ってきたものの、今後、季節性インフルエンザが流行する時期になることなどを考えると、油断できない状況である。年明けには1年生のスキー教室、2年生の都内巡り、3年生の入試等が予定されている。防衛体力、行動体力共に高めてもらいたい。
また、「知」の部分では7月24日に「授業改善推進プラン」、11月25日に学年別改訂版の「授業改善推進プラン」での授業実践や「池中アカデミー」の実践、「徳」の部分では道徳の授業を中心に取り組んだ他、11月16日に研究発表を行った「人間としての在り方生き方の自覚を深める道徳教育」で研鑽を積んだ。
これから冬休みを迎え、まもなく新年を迎える。新年も池袋中学校の生徒の「知・徳・体のバランスのとれた生徒の育成」を願わずにはいられない。生徒達も新しい年には是非目標を掲げ、目標達成、自己実現に向けて努力して欲しい。そして、来年の今頃自分自身を振り返ったときに、1年間を象徴する漢字が、その目標を達成したことにふさわしいものであることを願う。