最新更新日:2024/07/07
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原点に返ること

我々は、毎日いろいろな出来事に出会い、時にはそれに振り回され、進むべき道を見誤りそうになるものですね。こんな時、原点に返り物事を考えてみることが重要と言われます。そもそも自分のよりどころは何であったのか、何がしたかったのかなど原点に返って考えるのです。女優の夏目雅子さんをご存じでしょうか。1978年に放送された西遊記で三蔵法師役を務め、一躍有名になったとてもきれいな女優さんです。ある雑誌で夏目さんのエピソードが紹介されています。夏目さんが映画俳優になって売れ始めた頃、鎌倉の実家から都内まで電車で通っていたそうですが、仕事で遅くなると会社がタクシーを出してくれたそうです。将来ある売れっ子の女優ですし、電車で帰らせるわけにはいきません。夜遅く疲れ切って夏目さんがタクシーで帰宅すると、お母さんが「どうしてタクシーなんかで帰ってくるの。電車で帰ってきなさい。何様でもあるまいし」と叱ったそうです。また、忙しい朝、夏目さんが朝食後のお茶碗やお皿をそのままにして「ごちそうさま、行ってきます」と慌てて飛びだそうとすると、お母さんは「自分で食べたものは自分で片付けてから行きなさい。何様でもあるまいし」と叱ったのだそうです。「何様でもあるまいし」とは「のぼせるな」という言葉に通じます。女優になっていくら売れたとしても、原点である「人間としてどう生きるか」ということを忘れてはだめですよと、常に夏目さんを戒めていたのですね。考えさせられるエピソードですよね。

                     学校長  川合 一紀
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