最新更新日:2024/07/02
本日:count up19
昨日:83
総数:398186

真似ることの意義

「学ぶ」という言葉は、「真似る」から「まねぶ」に転じ変化したと言われます。つまり始めは真似ることからスタートするのです。何事も模範となる人や物を真似ながら、徐々に自分のものにしていき、いずれオリジナリティーが発揮されるというわけです。皆さんの中には「人まねは嫌だ!」という方がおられるかもしれません。しかし自分が何もないところからスタートするのは至難の業です。習い事ならば、先生の言う通り、やる通りに真似をして行くことが近道なのです。そして基礎を作っていくわけです。ただし、これが「パクる」となると話は別です。たぶんこの「パクる」と「真似る」の境界線が曖昧になっているから、真似ることに抵抗があるのではないでしょうか。「真似る」には努力というものが必要です。お手本を参考にして自分なりのスタイルを確立するには、それ相当の努力を要します。一方で「パクる」は、自分で努力をせず、どこからか既にあるものをもってきて、そこには自分なりの工夫や付加価値をつけず、ただ自分のものにしてしまうという行為です。オリジナルよりも良いものになっていないどころか、オリジナルよりも粗悪になっていることが多いのです。これを「パクる」といいます。パクって良いことは一つもありません。しっかり真似して自分を磨いていきたいものです。


                   学校長  川合 一紀
  1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30 31      
豊島区立池袋中学校
〒170-0011
東京都豊島区池袋本町1丁目43番1号
TEL:03-3986-5435
FAX:03-5951-3906