最新更新日:2024/07/02 | |
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真理の探究
尾瀬の移動教室から戻ってきました。大きな事故もなく無事に帰ってこられたのは、生徒一人一人が互いを尊重しあい自我をちょっと我慢した成果であると思います。帰り際には、バスガイドさんから「すごく立派な生徒さんたちですね」とのお褒めの言葉もいただきました。ところで、自然の中では様々な動植物を見ることができましたが、面白いことに気づきました。生徒皆それぞれ言い分が違うのです。「どこそこで○○を見たよ!」「いや、それ何々だったよ」「違うよ、それ△△のはずだよ」。なぜこのように意見が違ってしまうのでしょうか。皆さんは「事実」と「真実」という言葉の違いをご存じですか。「事実」は起こった本当の出来事なのでただ一つです。しかし「真実」は、人それぞれが考える本当だと思っていることなので、複数あるといえます。決してうそを言っているわけではないのに、意見が食い違ってしまうのは個々人の見方に依存した真実があるからなのです。つまり、真実を複数集めて突き詰めていけば、一つの事実にあたるでしょう。これをべつの言葉で言えば「真理の探究」といえるでしょうか。真理は本来観えないものであり、それを探求することで観える人には観えるし、観えない人にはさっぱり観えないというもののようです。観えないものに積極的に興味をもち、探っていこうとする姿勢には共感します。ぜひ、真理を探求できる子になっていってほしいものです。
学校長 川合 一紀 |
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