2012年6月号 「わがふるさと朝日」  6月17日は、本校62回目の開校記念日です。昭和25年に開校して以来、5000人以上の卒業生を送りだしました。朝日を巣立っていった卒業生が、立派に活躍している姿にふれ、私たちは大変誇りに思います。そして、62年間という歳月には、はかり知れないほどの多くの方々がかかわり、本校を支えて下さった歴史の重みを感じます。  さて、本校の歴史を語る上で、とても大切なものが二つあります。一つは、「至誠の鐘」です。至誠の鐘は、朝日小学校の前身である西巣鴨第四尋常小学校の開校にあたって、「まごころ(至誠)を表せる人間に育ってほしい」という願いをこめて、作られました。現在、通用門の脇にあるものは、三代目の至誠の鐘です。  二つは、校章に象られている「ひいらぎ」の葉です。ひいらぎは、冬の厳しい寒さにも負けない強さがあります。心も体もひいらぎの葉のように、強くたくましい子ども達となるようにという願いがこめられています。  子ども達と学校の歴史を語り合うことは、地域の方々の思いやずっとかわらず大切に受け継がれてきた「心」にふれる機会になります。そして、至誠の鐘やひいらぎの葉にこめられた願いである「真心」と「強さ」は、今の時代にも変わらず、子ども達に大切に育みたい「心」なのです。開校記念日を迎えるにあたり、全校児童が、朝日小学校の歩みをしっかりと知ることによって、子ども達の心には「わがふるさと朝日」という思いが強くなることでしょう。  学校が誕生してから一年一年の歩みを重ねて、今日を迎えられたことに感謝する気持ちを、子ども達に大切にもたせたいと思います。そして、今以上に立派で素晴らしい学校にするために「努力する」気持ちを高めていきたいと思います。  私たち朝日小学校は、至誠の鐘の教えを胸に、62年の重みと伝統、そして温かさを引き継ぎ、チャレンジし続けてまいります。