学校日記

7月13日 道徳 真理の探究

公開日
2022/07/13
更新日
2022/07/13

学年・学級

AI研究は人間探究。
便利な世の中を作りたいという思いだけではなく、人間とは何かということをつきつめて考えようとしている研究者の姿から、真理の探究について考えを深めました。


【生徒の考えから】
・生物には意識があり、自我があるが、人工知能にはない。たとえ、ロボットに感情を持たせることができたとしても、それは人間から見て感情があるように見えるだけで、擬似的に行動をプログラムしているに過ぎないのではないか。だから、区別がつかないほど人間を再現できたとしても、意識があるかどうかという差は永遠に埋められないのではないか。

・意識があるかどうかということを当初自分は考えていたが、ある人に「脳死患者は?」と尋ねられて答えに窮した。確かに、意識のあるなしだけではないなにかがあるように感じられた。

・人間とは何か、ということは、人間の知能とは何か、命とはなにかということを考えに至った。私たちは天然の産物である。人工的なものとは違う。だが、どこまでが人工物でどこまでが天然なのかというと困ってしまった。人間の細胞のような、有機物でできた生命体を作ったら、それは人工物なのだろうか?クローン羊などはすでに再現されているが、人間を作ることはタブーだとされている。もしそれで人間ができたとして、それは人間だといえるのだろうか?

・人間にはユーモアがある。これはなかなかロボットには再現できないと思う。ロボットはパターンからしか動くことができないが、人間は無から創造することができるとかんがえた。


1996年にGoogleが誕生し、私たちの世界は一変しました。
AIはどんどん飛躍を遂げ、人間の記憶や計算力を大いに凌駕していきました。
そうすると、人間の価値とは何だろうか、という問題に突き当たります。
今回のような学習から、人間としての自尊心を持ち、努力していけるようになってほしいと思いました。