2月20日(金) 午後は、図書室で1年生を対象に「歯科衛生指導」です。本校はう歯(虫歯)未処置率がとても低いです。これも、ご家庭でのご指導や、学校での歯磨き指導や歯科衛生指導、歯科校医の先生のご指導のおかげです。
栄養教諭、養護教諭の指導の下、給食委員会では、給食のメニューの違いによる「かむ回数」の差を調査したり、保健委員会では、歯によい食べ物をクイズ形式で出題してくれました。
最後に歯科校医の先生から、噛むことや、歯の健康についてのお話をいただきました。キーワードは『ひみこ(卑弥呼)のはが(歯が)い〜ぜ』でした。どうもありがとうございました。
ひ :肥満の防止
み :味覚が発達
こ :言葉が正しく発音
の :脳が発達
は :歯の病気予防
が :ガンの予防
い :胃腸が快調
ぜ :全力投球できる
肥満を防ぐ
よく噛むと脳にある満腹中枢が働いて、私たちは満腹を感じます。
よく噛まずに早く食べると、満腹中枢が働く前に食べ過ぎてしまい、その結果太ります。
よく噛むことこそダイエットの基本です。
味覚の発達
よく噛むと、食べもの本来の味がわかります。人は濃い味にはすぐに慣れてしまいます。
できるだけ薄味にし、よく噛んで食材そのものの持ち味を味わうよう、心がけましょう。
言葉のの発音がはっきり
歯並びがよく、口をはっきり開けて話すと、きれいな発音ができます。
よく噛むことは、口のまわりの筋肉を使いますから、表情がとても豊かになります。
元気な顔、若々しい笑顔は、あなたのかけがえのない財産です。
脳の発達
よく噛む運動は脳細胞の動きを活発化します。
あごを開けたり閉じたりすることで、 脳に酸素と栄養を送り、活性化するのです。
子どもの知育を助け、 高齢者はボケ防止に大いに役立ちます。
歯の病気を防ぐ
よく噛むと唾液がたくさん出て、口の中をきれいにします。
この唾液の働きが、 虫歯になりかかった歯の表面をもとに戻したり、
細菌感染を防いだりして、 虫歯や歯周病を防ぐのです。
がんを防ぐ
唾液に含まれる酵素には、発がん物質の発がん作用を消す働きがあるといわれ、
それには食物を30秒以上唾液に浸すのが効果的なのだとか。
「ひと口で30回以上噛みましょう」 とよく言いますが、よく噛むことで、がんも防げるのです。
胃腸の働きを促進する
「歯丈夫、胃丈夫、大丈夫」と言われるように、よく噛むと消化酵素がたくさん出ますが、
食べものがきちんと咀嚼されないと、胃腸障害や栄養の偏りの原因となりがちです。
偏食なく、 なんでも食べることが、生活習慣病予防にはいちばんです。
全身の体力向上と全力投球
「ここ一番」力が必要なとき、ぐっと力を入れて噛みしめたいときに、
丈夫な歯がなければ力が出ません。
よく噛んで歯を食いしばることで、力がわき、 日常生活への自信も生まれます。
(グラフ社発行「噛むかむクッキング」(著者:田沼敦子)より転載)