最新更新日:2024/05/20
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人生の11時台

 ホタルの森に、壊れていないのに11時59分で針が止まっているふしぎな時計台があった。時計台に住む偏屈じいさんのチックタックは、それでも毎日歯ぐるまの手入れをしている。あるとき、孤児院に新しくやってきたニーナが、チックタックの時計台に遊びに来るようになった。チックタックとニーナはそこでたくさん話しをした。あるとき、ニーナはある秘密をチックタックに告げた。
 夜になると、鐘の音で目をさましたホタルたちが一斉に輝きだす。そして幻想的な風景を創り出し、まるで星空の中にいるようになる。ふたりは「夜の12時に鐘の音を二人で聴こう!」と約束した。その三日後、悲劇はとつぜんやってきた――。

 これは、西野亮廣さんの作品である「約束の時計台」という絵本のお話です。西野亮廣さんといえば、「えんとつ町のプペル」で有名になりましたね。今回の「約束の時計台」というお話は6作目だそうですが、構想に5年以上もかけたのだとか・・・。西野さんは、お話のポイントである時計について次のように語ります。

 時計は、1時間に一回短針と長針が絶対重なるが、11時台だけは絶対に重ならない。短針が逃げ切って、次に重なるのは12時。12時の鐘がカランとなるということは、すでにすごい物語がある。大きいことを成し遂げる前は、報われない時間、11時台が結構あるんだなあ、と。

 人生は順風満帆とはいかないもの、人生の11時台を見つめ直し、腐らず諦めずに挑戦して欲しいと言っています。


                      学校長  川合 一紀
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