最新更新日:2024/05/20
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人生において大変な時は3度しかない

 今日は始業式でした。例年に比べて長い冬休みだったせいか始業式は11日。すでにお正月気分もどこかへ行ってしまいましたか。
 ところで「1年の計は元旦にあり」というように、1年の始まりにこの先の計画をしっかり立てることは大事なようです。しかしこの言葉、もう少し大きな意味で捉えてみたいと思います。
 昔は、1年間を無事に過ごすこと自体が大変な時代もありました。ですから初詣は、12月31日の24時を超えた時点で、1年間無事に過ごせてよかった、神様に感謝しようという思いで初詣に向かったと言われます。つまり生きるということに精いっぱいだった時代は、生きていることにまず感謝するというものでした。この「生きる」ということを考えたとき、ある高名な方の言葉を借りれば「人生において、大変な時というのは3度しかない」と言われます。
 まずは、生まれ出るとき。母親の胎内で安心していた生命は、この世の中に出て苦難に会うことがわかっていても誕生するわけですね。つまり最初の「大変な時」なわけです。そして最後は、人生を全うしたときの「死」を迎えた場面。この2度の「大変な時」を除いた残されたもう1回の「大変な時」とはどんな時なのでしょうか。おそらく人それぞれ違うでしょう。でも大事なことは「この苦難が、まさに残りの1回なのか」「いやいや、まだまだ大変な時があるはず!この苦労は大した問題ではない」と様々な節目で、生きることへの前向きな思いを奮い立たせることができるかどうかなのではないでしょうか。
 人生において、本当に大変な時は3度しか訪れない、という言葉を、1年の初めに念頭に置き、「1年の計は元旦にあり」と取り組んでみてはいかがでしょう。今日の始業式では、生徒たちにこのような話をしました。

                     学校長   川合 一紀
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