最新更新日:2024/05/20
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二学期始業式

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8月27日より二学期が始まりました。
朝、体育館に集まって始業式を行いました。

見えないものを見て、聞こえない声を聞く

これは、今日の始業式で生徒たちにお話をした言葉です。我々は毎日の生活でたくさんの情報を受け取っています。特に目に映るものは膨大な情報量ですが、ただ目に映っているだけというものが圧倒的に多いのです。その中から取捨選択して積極的に見ようとしなければ本質は見えてこないことがあります。音も同じです。圧倒的に多い聴覚情報も、聞こうとしなければ聞こえてこない音もあります。しかしここで言おうとしていることは、物理的に見えるとか聞こえるとかと言うよりは、漫然と見ていては見えない姿や形を自分から見るように努力しようとか、積極的には声を出さない人の意見にも耳を傾けるとか聞き出してみようという意味なのです。人とのつきあいの中では、その姿や仕草が誤解を招くこともあります。また言い放った言葉が十分でなかったがために誤解されることもあります。そこで少しその裏(真意)をくみ取ってあげるよう努力することで、人間関係も良好に進められるのではないかと思うのです。その人の一側面だけを見るのではなく、その人の言った言葉を鵜呑みにするのではなく、何を伝えたいのか深く考えて解釈できる心を身につけたいものです。二学期が始まりました。人として大きく成長できる期間としましょう。

                     学校長  川合 一紀

人は褒められたとおりに成長する!

 大人の皆さんは、褒められて伸びるタイプですか、それとも叱られて伸びるタイプですか。人それぞれだとは思いますが、褒められて嫌な気分になる人はいませんよね。だからといって、なんでも褒めればいいというわけではないようです。
 例えば、100点を取ってきた子供に「100点を取ってクラスで1番とはスゴイな」と褒めたなら、子供には「次も100点を取らなくてはならない。クラスで1番にならなくてはいけない。」という方向性がインプットされます。そういう褒め方をされた子供は、勉強することに対して喜びを感じるのではなく、100点を取ること、クラスで1番になることへ喜びを感じるようになるのです。ですからうまくいかなくなったらどうするかといえば、やる気をなくすか、場合によってはカンニングをしてまで100点を取ろうとしてしまうのです。「一生懸命勉強して、いい結果とは偉いじゃないか」とプロセス(それまでの過程)を評価してあげれば、子供は「点数は結果だ。大切なのは一生懸命に取り組むことなんだ」と理解して、勉強することそのものに喜びを感じるようになるのです。人は褒められたとおりに成長するよう、脳にプログラムされているのだそうですよ。

                     学校長  川合 一紀

賢いとはどういうことか

一般的には、よく使われる言葉では、頭が良いと言いますね。頭が良いと聞くと、物知りであるとか頭の回転が速いという意味で使われているでしょうか。しかし賢いというと、ちょっと違う捉えができます。もうちょっと発展的な意味を含むように思うのです。つまり知識を有効に活用して生活しているという感じがありますね。こう考えると似たような言葉に能力というものもあります。「あの人は具体的に説明できる能力がある」とか「彼は身体能力が高いのでどんなスポーツも得意だ」なんて言いますね。
能力は正確に言えば「行動能力」と言っても良いかもしれません。つまり知識だけをもっていても能力にはならないというわけです。そのことを知っていても実行できなくては役に立たないからですね。
本で学ぶことは知識であり、それを能力として生かすには事実で学ぶことが重要です。経験や体験から学ぶことは行動に直結させることができます。なぜなら、実感をもつと興味が高まり、集中するようになるのです。動いて実践してみたくなるものなのです。この行動力をもちたいものです。2019年亥年も半分が過ぎ後半にさしかかりました。猪突猛進(ちょとつもうしん)で取り組んできた前半を振り返り、賢く知識を行動能力として活かせるように勇往邁進(ゆうおうまいしん)で2学期を迎えましょう。



                        学校長  川合 一紀

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競走馬にあるまじき心優しい名馬

 私は競馬をやりませんので詳しいことはわかりませんが、2019年7月30日に17歳でこの世を去った「ディープインパクト」という名馬のことを知りました。海外でも活躍し14戦12勝、数々の重賞レースを総なめにしたと聞きます。牡馬(ぼば:雄馬のこと)にしては小柄であったものの圧倒的な走りでファンを魅了したらしいのですが、私が注目したのはこんな逸話。調教師の方のお話で「ディープは横に馬がいると、一緒に走るのが楽しいのか、いくら鞭を入れても伸びないんです」とありました。他の馬と並走することじたいを楽しむなど、競争馬にはあるまじき行為。勝つために走るのではないかと想像しますがいかがでしょうか。しかしこの優しさこそが圧倒的な強さを誇った原動力ではないかとも思うのです。
 走りそのものが楽しい。なんてすばらしい人生(馬生?)でしょうか。私も生きる意味そのものを楽しめる人生を送りたいものです。馬に教えられました。

 
                         学校長  川合一紀

音楽って、素晴らしい!!

 暑い夏の一つの思い出がそこにありました。7月31日(水)に練馬文化センターで第59回東京都中学校吹奏楽コンクールが開催されたのです。池袋中学校吹奏楽部は、B組としてそこに参加しました。まさにむせかえる熱気と高まる緊張感に、私も心躍るひとときでした。前日のリハーサルで彼らの演奏を聴き、とても一生懸命に演奏している様子が伝わってきました。当日はそのリハーサルより、各楽器の音の表情や演奏する生徒の体から伝わる表情に目頭が熱くなりました。ご来場の池中保護者の方もハンカチで目を押さえているのを見て、部活動に打ち込む子どもを家族みんなで支えてきたという感じを強く受けました。結果は、銀賞!僅差だったと聞きましたが、一生懸命に取り組んだ努力は自分たちを裏切りません。充実した感動を与えてくれた生徒たちに、私からは金賞(ゴールド)をあげたいと思います。
おめでとうございます!

                      学校長 川合 一紀
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