最新更新日:2024/06/02
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虚仮の一念岩をも通す

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 虚仮は「こけ」と読みます。ネットで調べると「苔の一念岩をも通す」と変換され、これが誤用につながっていると思われます。つまり、苔むす岩には、長い年月かけて根がはえ、いずれ苔が岩を貫通することから、粘り強く取り組めば不可能なことも成就するととらえられてしまっているのです。虚仮(こけ)は仏教用語で、「人をコケにする」と使われるように、馬鹿にするなど愚か者を指すようです。このことわざの語源は、昔、李広という弓の名人がいて、あるとき草むらに虎が潜んでいるのを見つけ、必死に矢を射て、突き刺さったところを見に行くと、それは虎ではなく岩だったという話。そこから本来の意味は「何事も一点の曇りもなく信念をもって臨めば、願いは成就する」というものなのです。弓矢が岩に突き刺さるはずはないのに、虎と思い込んで一撃で仕留めなければやられると信じ込んでいたからこそ成せる業。
 ここで重要な言葉は「信念」です。念という漢字は、今の心と書きます。今心に思っていることを迷いなく信じて突き進むこと。それが信念です。
 勿論、信じるには自分なりの根拠が必要なのは言うまでもありませんよね。

                      学校長  川合 一紀

東京都ばかりが注目されるけど・・・

 連日、「東京都が確認した今日の感染者数は〇〇人!」というニュースが話題になりますが、皆さんも気にしてますよねぇ。しかしもう少し広くニュースに着目すると、全国では7月15日現在で1日の陽性者数が450人を超えているのです。これは4月中旬に感染拡大が騒がれたとき以来の数字です。報道にもあるように東京都だけの問題では無く、国民の皆さんが不要不急で無くとも全国へ移動されているわけですからウイルスがついて回るのは避けられないのでしょう。
 ここで問題になるのが以前にも話題にしましたが陽性率です。この算出の仕方は都道府県で違うので一概には言えませんが、ここ数日の東京都の陽性率は6%を超えました。単純計算すると3000人規模のPCR検査者に対して180人程度陽性者が出る計算です。まぁ、うなずける数値ですね。しかし東京都の説明では、接客を伴う飲食業関係者の方々が積極的に検査を受けているからこの数値なのだと見ると、全国はどうなのでしょうか。ここは推測でしかありませんが、きっと個人の判断で「体調が悪いなあ」と思われた方が自主的に病院に行って感染の判明した例が圧倒的に多いのだろうと思います。言い換えれば陽性率はもっと高いのです。
 東京都の6%を全国の数字に当てはめてみましょう。全国の検査数は概ね8000人程度です(日によっては1万件を超える)。そう考えると1日の陽性者数は全国で480人程度となります。つまりは、東京都の数字だけに一喜一憂するのでは無く、全国の感染拡大に着目することが、自分の身を守る一つの指針となるのですね。
観光支援事業の「GO TO トラベル」も進められていますしねえ・・・。
 心配の種は尽きません。

                       学校長  川合 一紀
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50年に一度の大雨って?

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 先週来、九州地方や四国地方、東海や甲信越地方に記録的な大雨が降り大きな被害をもたらしています。被害に遭われた方々にはお見舞い申し上げます。
 さて、この情報の中でも「観測史上初」とか「50年に一度の雨」というような表現をよく耳にしますね。しかしこの梅雨の時期や台風の時期には、ここのところ毎年のようにこの言葉を聞くような気がします。「昔はそんな言葉あまり聞かなかったのに・・・」と思われる方、それは正しいのです。実は気象庁では2013年に「特別警報」の運用が開始され、その発表基準として算出するようになったからなのだそうです。その一つに「確率降水量」というものがあって、確率降水量とは過去のデータをもとに「この規模の大雨は、平均すると◯年に一度の確率で起こる」というものを統計学的に算出したものなのです。ちょっと前のデータですが、気象庁HPを見ると、東京の場合、1日で260mm以上降るような大雨は、平均すると50年に一度の確率で起こりうるとされています。さらに、289mmだと100年に一度、318mmだと200年に一度となっています。また、「観測史上初」も東京であれば、24時間の降水量は約280mmが観測史上1位となっています(2017年現在データ)。つまりは、ここのところの異常気象と言われる現状から考えれば、毎年この統計学的平均数値を超える可能性もある訳なのですね。
もし、この観測史上1位を上回る雨量が予想された時、「命を守る行動をとってください」というニュースは決して侮れない言葉表現です。新型コロナウイルスだけが我々の命を脅かすものではないことを改めて考えてしまいます。

                     学校長  川合 一紀

進路説明会

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3年生対象と保護者を対象として進路説明会を行いました。

そうしたのには、訳がある

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みなさんは、“頭ごなしに怒られた”というような経験はありますか。失敗をしたとき、親や先輩、上司は訳も聞かずに叱責することがありますね。でも誰もが一度は「結局は失敗したが、あのときはああするしかなかった」と考えたことがあるでしょう。人は皆「私がそうしたのには、それなりの訳がある」と腹の底では思っているのです。ただそれを口にはしません。たいていは「ごめんなさい」と口では謝っても、心の中では必至でその理由を叫び続けていますよね。結果を攻めるのはたやすいことです。なぜなら結果は弁解しようがないからです。でも他人には「結果」しか見えないのです。ぜひ考えていただきたいことは、お子さんが失敗したとき、良くも悪くもその結果を生んだ本人の判断の正しさと、それを行動に移した勇気を認めていただきたいのです。まだ人生経験未熟な者からすれば、正しい判断と思ったことも実は正解ではないことなどたくさんあります。我々大人だってあるでしょう。この失敗だけを捉えて叱責すると、仮に相手が反省や謝罪に応じたとしても、それは「謝りさえすれば、とりあえずその場の非難からは逃れられる」と思っているにすぎないのです。
できることなら、理由をじっくり聞いて、全体を十分に理解してから、より良いアドバイスをしてあげたいものです。相手の力を伸ばすとは、そういうことではないでしょうか。

                      学校長  川合 一紀

通常登校

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7月1日から全員での登校が始まりました。感染防止に気をつけて生活しています。

過去、現在、未来

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 一般的に、成人の平均的な読解力の水準は、小学校6年生から中学1年生程度なんだそうです。「本当かなあ?」とも思いますよね。それは、その学年になるまでに基本的な読解力が身につく一方で、その後は、それ以上努力をしなくなるからという理由だそうです。「なるほど、最近本も読まないし、ネット検索ばかりだからなあ」なんて感じることもありますか。しかしこのことは、人生の結構多くのことに共通しているといえます。人は、ある分野で基本的な知識や技能を覚えてしまうと、多くの人はそこで学ぶのをやめてしまうのです。そうすると、当然のことながらスキルの向上はストップしてしまいます。様々な分野でエキスパートとして認められている人々は、より高みを目指して努力した方々です。一見すると、すごい才能があったりセンスがあったりと受けとめられがちですが、実は大半が継続的な努力をして身につけたスキルなのですね。要するに、諦めず努力し続けることの大切さがポイントというわけです。
 つい、時間が無いから本が読めないとか、手っ取り早くネット検索とか、思ってしまいますよね。でも、過去を振り返り、できない理由を探すのではなく、できる自分をイメージして未来を語る方が、遙かに建設的で生産的だというわけです。
 ある著名な方が「優れた人は未来を語り、普通の人は今を語り、つまらない人は過去を語る」と言っています。
 う〜ん、反省します・・・。

                      学校長  川合 一紀

言葉の影響力

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 これは鈴木康之さんの著書で目にしたものです。
ある有名な詩人が街を歩いていると、街角に托鉢の方が立っているのに出くわしました。彼の首には「私は目が見えません」という札が下げられています。足下にはお椀が置かれていましたが、通行人はほとんど素通りです。たまにチャリンと小銭を投げ入れるくらいです。そこでその著名な詩人が「私が、ちょっとその札の言葉を書き変えていいですか」と聞きました。その托鉢の方は「ええ、どうぞ」とあまり気にしていない様子。しかし新しい言葉に書き換えたところ、見る間に人だかりができて、お椀にはお金があふれかえったというのです。それだけでなく、今までただ通り過ぎていた人たちが彼に優しい言葉をかけていくのです。さて、この詩人が書き換えた言葉とはどんなものだったのでしょうか。
 それはこうです。「もうすぐ春が来ます。でも、私はそれを見ることができません。」
いかがでしょうか。「この托鉢の方は、私たちが普通に許されている、当たり前の幸福と希望が永遠に味わえないのだなぁ」と心をかき乱されるのですよね。この言葉に出会わなかったら、目が見えることの有り難さや春の訪れを喜ぶ、当たり前に思っている幸福を実感することはなかったのでしょう。時に言葉には、人生の真実を思い出させてくれる力があるのですね。
 新型コロナウイルスの影響で、当たり前の日常がこんなにも有り難かったのかという実感をされた方も多いことでしょう。だからちょっと見方を変えて、こんなことがなかったら「当たり前の有り難さ」に気づくこともなかったとプラスに捉えたいものです。そしてそれを言葉に表すことが大切なのだとも思うのです。人それぞれ、その時に置かれた状況によって受け止め方は違います。それでも言葉によって心は動かされるのです。
 言葉ってすごい力を持っているんですよね。

                       学校長  川合 一紀

目は口ほどにものを言う

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 今日から給食が始まります。感染予防対策としても始めは先生たちが配膳をします。少しずつ日常の学校生活が戻ってきました。準備的な活動にはなりますが部活動も再開します。
 さて、毎朝校門で挨拶を交わしているとマスク姿ではありますが、目の表情で元気かどうかなんとなくわかるようになってきました。しかし全体の表情が見えないとコミュニケーションを取りづらいのは確かですね。
 人の心の動きは顔に表れ、さらに顔の中でも目を見れば一目瞭然ということから、「人の心はいつでも丸出しで、ごまかせませんよ」と言うときに「目は心の窓」とか「目は口ほどにものを言う」という言葉を使いますよね。時折ニュースで話題になりますが、偉い政治家の方々が「失言」を繰り返していたり、暴言を吐いていたりするのは「ついやってしまった」「出来心で」とはいうものの、日頃から考えていることがそのまま出てしまっているに過ぎません。心の中に元々あったからこそ、その人格が表に丸出しになった瞬間が失言だったり暴言だったりするわけですね。日頃、人は理性で自分をコントロールしているものです。取引先の接待の席で酔った勢いで失礼なことをいってしまった、ゴルフのスコアを過少申告して指摘され大恥をかいたなど、多かれ少なかれ失態はあるものです。しかしこれは元々自分の心に巣くっている「本心」であり、「魔が差した」と悪魔のせいにしてはいけないのですね。マスク姿が日常化して本心が見えづらくなってはいますが、その分、言葉を紡いで相手に理解してもらおうとする努力が必要でしょう。自分の心を冷静に見直してみたくなりました。


                     学校長  川合 一紀

失われた時を求めて

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 表題は、フランス人作家マルセル・プルーストの長編小説です。主人公が紅茶に浸したマドレーヌを口にしたときの香りから、不意によみがえった幼少時代の記憶を綴った全7巻の作品です。このように香りから記憶を呼び起こすことは時々ありますよね。これをプルースト効果というようです。では、なぜ匂いから記憶が呼び起こされるのでしょうか。記憶というものは脳内にある「海馬」という記憶をとどめておく場所にため込まれます。嗅覚(きゅうかく)は、この海馬に覚えておきたい記憶とともに直接送り込むことができるのだそうです。五感のうち嗅覚だけがこのルートを通るようです。また嗅覚をつかさどる脳の部分は、海馬に隣接したところにあることも原因のようです。このプルースト効果を使うと、効率的に記憶を鮮明な形で留めておくことができるというので、特別な勉強法としても使われているといわれます。
 今、世の中を席巻している新型コロナウイルスでは、この嗅覚異常が問題になっていますね。良い香りが感じられ、心穏やかに過ごせる毎日を心から願います。
 ところで皆さんの「匂いの記憶」って何ですか?


                       学校長  川合 一紀

PCR検査、抗原検査、抗体検査ってどう違うの?

 昨日のニュースで、巨人と西武の練習試合が急遽中止とありましたね。巨人の坂本・大城両選手がPCR検査で陽性と判明したからだそうです。そもそもNPB(日本野球機構)は所属選手等218名に抗体検査を実施し、そのうち4名が陽性であったとしてその4名にPCR検査を実施したら、坂本選手ら2名がさらに陽性だったということなのですよ。この確率約1%です。ちなみに東京都が4月に献血にいらした方を無作為に抽出して抗体検査をしたところ陽性者は0.6%だったそうです。
 ところでこのPCR検査と抗体検査、はたまた抗原検査とは何がどう違うのでしょうか。
私も専門家ではありませんので受け売りで申すならば、抗体検査とは過去に新型コロナウイルスに感染したことがあるかどうかを知るもの。抗原検査とはPCR検査よりも精度は落ちるが短い時間で現在の感染状況が判明するものだそうです。つまり抗原検査をして陽性と出れば感染しているし、陰性と出てもPCR検査で補えばさらに正確に陽性者がわかるというものです。加えて抗体検査は、自分には覚えがないけど過去にかかっていたんだなあと判る「抗体」がすでにできている証拠だというわけです。上記のニュースで言えば、坂本選手ら2名は、すでに過去にかかっていて今一度PCR検査をしたら、まだウイルスが残っているよということなのだそうです。スウェーデンは、この抗体を国民皆が感染して「集団免疫」を作ろうと独自路線で取り組みましたが失敗しています。当初のもくろみでは60%程度感染者があれば、今後は感染は拡大しないとしていたところ、4月末までの抗体検査で陽性と判明したのはスウェーデン人口の4〜7%程度だそうです。この結果はロックダウンを強いている近隣諸国とさほど変わらない数値です。う〜ん、これをどう見たらいいのでしょうか。

                       学校長  川合 一紀

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学校再開初日

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学年集会や学活、2・3年生は授業、1年生は校舎巡りを行いました。

未来予想図

15年後・・・昔の池袋の街の写真を見ながら・・・

娘「ねぇ、お母さん。見て見て!この写真。みんなマスクしてない!」
母「お母さんの時代はね、それが普通だったんだよ」
娘「へぇ〜、信じられなぁ〜い。なんか変なの」

 こんな会話がなされるようになってしまうんでしょうか。今日から学校が再開され分散登校が始まりました。みんなマスクをして神妙な顔つきです。といってもマスクであまり表情は見えませんが・・・。これが新しい生活様式となるのですかねぇ。それにしてもこれから暑くなり、マスクも息苦しいと思います。巷では「通気性のよい薄いマスク」が発売されるようになりましたが、そもそも「通気性のよい」マスクに本来的用途の意味があるのでしょうか。想像ですが、家電メーカーあたりが「冷風の出る軽量マスク」なんていうのを安価で発売しそうですよね。まぁ、屁理屈をこねないで、学校では感染予防対策を最大限頑張ってまいります。手洗いうがいの徹底はもちろんのこと、午前午後で定期的に校内を消毒します。ご家庭でも健康管理にご留意ください。

                      学校長  川合 一紀

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落ち着きを取り戻したかのように・・・

 緊急事態宣言が今日にも解除されようかとしています。学校の再開も近いことを受け、28日(木)には保護者説明会を予定しているところです。
 ここのところの東京都の一日の感染者数は一桁台となっていて、だいぶ落ち着いてきたのかなと思いたいですよね。この緊急事態宣言解除や自粛要請の基準の一つに「陽性率」というものがあります。PCR検査を受けた人に占める陽性者の割合を表すのですが、この計算の仕方に地域で差があるというのです。一つは民間病院での検査の数を含めるかどうかの違い。さらには退院時の陰性検査(2回陰性判定が出ないと退院できないというもの)をカウントするかどうかの違いだそうです。東京都は当初、行政が行う検査のみをカウントしていて民間病院のものは入れていなかったとか。いろいろな考え方はあるものの地域によってバラつきがあるのは良くないと思ますがどう思いますか。なにせ世界規模の感染症ですから統一した基準が欲しいと思うのですが・・・。そして危惧されることは、新興国や途上国の感染拡大状況です。南米やアフリカの状況は、今やちょっと前のアメリカや中国・ロシアの状況に追い着き追い越す勢いです。「日本は落ち着いたからいい」という問題ではありませんよね。今後規制が緩和され、かつてのように海外渡航が自由になれば、第2波、第3波は確実に日本を襲うでしょう。来年には延期されているオリンピック・パラリンピックで多くの外国人の方が東京を訪れようとしているのです。世界基準で統一して、人類みんなが協力してワクチンの開発や感染予防対策を講じていきたいものですよね。
 「人類みな兄弟」って誰の言葉でしたっけね?

                        学校長  川合 一紀
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2学年・3学年英語科より

本校でも使用しているデジタル教科書の音声が教科書会社より期間限定で公開されました。休校中の臨時措置ということで2年生は教科書P25まで、3年生は教科書P23までの公開です。音符マークをクリックして聞いてください。各自のペースで繰り返し聞いたりできるよい機会です。有効活用をしてください。


2年生はこのサイトを
    ↓
https://gakuto.co.jp/digital-textbooks/contents...

3年生はこのサイトを
    ↓
https://gakuto.co.jp/digital-textbooks/contents...

1学年英語科より

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本校でも使用しているデジタル教科書の音声が教科書会社より期間限定で公開されました。
休校中の臨時措置ということで、教科書P29までの公開です。
サイトを開いて、音声を聞いたり繰り返したりしながら学習ができます。
操作も簡単です。
少しずつでよいので、ぜひ毎日取り組んでみましょう。

教科書のP4〜18の音声は小学校で学んだ内容と重なる部分が多いと思います。
まずはこの範囲の音声に触れてみましょう。

聞き取りにくかった部分や発音しにくかった部分などを、自分のペースで何度も繰り返して学習できるよいチャンスです。

サイトはこちら
   ↓
https://gakuto.co.jp/digital-textbooks/contents...

これからやれることは何か

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 新聞やニュース等で報道を目にした方も多いと思いますが、中体連(中学校体育連盟)関係の夏の大会が軒並み中止となりました。また併せて吹奏楽コンクールも中止となりました。高等学校の高校総体などが中止になる中、夏の甲子園大会開催も危ぶまれていますね。言わずと知れた新型コロナウイルス感染関連の影響です。ここまで部活動で頑張ってきた生徒たち(特に3年生)にとっては大きなショックであろうと思います。学校が再開されていないので、全生徒にきちんとした形で伝えられていないのが心苦しいのですが、すでに知っている方々も多いことでしょう。「部活動の最終目標は大会に参加することではない」というような言葉を何かで目にしました。確かにその通りです。でもそれは、人によっては慰めの言葉にしか聞こえないと思います。人はだれしも目標を持って生活をしています。全国大会出場とは言わずとも、区の大会や夏のサマーコンサートであったとしても目標に違いはありません。目標を見失うと、今までやってきたことが何だったのか自暴自棄になることさえあるでしょう。一方で、やはり3年生にとっては受験が心配です。国や都は、来春の入試制度や試験の在り方を検討してくれてはいますが、先が見えないので不安でしょう。ならば今できることは何か。それは自分の今の力と置かれた立場をしっかり見極めることではないでしょうか。2年生は1年生の時の勉強や部活動の内容がしっかり身についているか、3年生は、振り返った2年間の学びが身についているのか。振り返れば振り返るほど「あの時ちゃんとやっていれば・・・」の思いが頭をよぎるでしょう。しかし過去には戻れません。だからこそ、これからできることは何かを冷静になって判断できる人こそ、新たな社会に適応できる人間なのだと思います。
 「もっとも真剣に準備した人のところに強運が訪れる」とはある著名な方の名言です。先が見えないからと言って漫然と過ごすのではなく、これからやれることは何かを真剣に考え、取り組みたいものです。学校も最大限の支援をします。小さくても目標を見つけましょうよ。

                      学校長  川合 一紀

NIEを取り入れよう

 表題のNIEをご存じでしょうか。Newspaper in Educationの頭文字をとったもので、日本語訳は「教育に新聞を」といい、学校教育に新聞を活用するもの。読解力はもちろん、文章構成力や批評する力、グループ討論にも発展させる取り組みです。この活動の発端は、アメリカの中学生が学校以外で活字に触れているのは4割以下だったという報告からです。1930年代にこの活動が広がりました。活字離れはアメリカだけでなく日本でも話題になりましたが、今から30年前の調査結果と比較してみると、読書をする小中学生の割合は確実に増えているという報告もあります。しかし新聞を読んでいるかという質問(全国学力・学習状況調査より)には、約6割以上の小中学生が「ほとんど読まない・全く読まない」と回答しているのです。昨今では、新型コロナウイルスの話題ばかりが表立っていますが、新聞をめくると様々な話題がたくさん載っています。「新聞を購読していない」といわれるご家庭の多くは、ニュースアプリの情報で十分だからと答えている方が多くいらっしゃいます。確かに時間短縮で効率もよさそうですが、自分の好みの情報ばかりを優先して選ぶので、思いもよらない情報に触れる機会は少ないとも言えます。生徒の皆さん!もしお家に新聞があるようでしたら一度広げてみてください。インターネットで検索すれば新聞そのままを読むこともできます。できれば学校で活用していきたいところですが、こういった状況の時ですから、わずかでも時間を見つけて新聞を読みましょうよ。受験生にとってはとても有効な勉強方法でもあるんですよ。

                      学校長   川合 一紀
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読書のすすめ

 前回、本の紹介をしました。今回は読書そのもののすすめを話題にしたいと思います。最新の医学研究によって、読書はアルツハイマー病の原因物質「アミロイドβ」を抑制すると言われています。病気になりにくいとは有り難いことです。読書そのものは左脳(言語や論理を司る)を使うようですが、イメージが膨らむと右脳(空間認知や創造性を司る)も活発に働くことから脳全体を使う良い行為なのでしょうね。さらに現代人にとって有り難いのは、ストレス解消にもつながるというのです。イギリスの某大学研究によると、ストレス解消率の上位は、読書が68%、音楽を聴くことが61%、コーヒーを飲むことが54%、散歩をすることが42%も解消できると位置づけられています。そしてなんと読書は、僅か6分間で60%程度までストレスを解消できるというのです。ストレスがたまらず、病気にもなりにくいとは素晴らしい効果ですよね。もちろん、そもそも読書は、作風の世界に自己イメージを投影できるところや活字を映像として認識できるところに面白さがあるわけですが、それ以外にも効果があるとは意外でした。
 読書恐るべし!
 さて、豊島区立図書館では中学生向けにオススメ本を紹介しています。豊島区立図書館のホームページ「10代のためのYAページ」から。
https://www.library.toshima.tokyo.jp/

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本でも読みますか

 ここのところ毎週土日に『JIN—仁—』という現代から幕末へタイムスリップした医師の活躍を描いたドラマの再放送がありました。ご存じの方も多いと思いますが、原作は村上もとかさんの漫画で、手塚治虫文化賞漫画大賞も受賞された作品です。「あぁ、タイムスリップして新型コロナウイルスの予防薬が開発されていればなぁ」なんて、今では思うところでしょうか。漫画や小説には、現代に照らし合わせて創造や希望といったものが盛り込まれていますよね。見たり読んだりして心が軽くなればそれもストレス解消でしょう。 
 そこでいくつか面白い本(私的にですが)を紹介します。高嶋哲夫さんの『首都感染』。これは今から10年前に書かれた小説ですが、新型コロナウイルス感染を予告していたような内容です。高嶋哲夫氏の作品には『TSUNAMI』『M8』など、東日本大震災の数年前に書かれた作品とは思えないほど現状に酷似していてちょっと怖くなるものもあります。またパンデミックをテーマにした作品で言えばアルベール・カミュ著『ペスト』、澤西祐典著『フラミンゴの村』も今なら理解できる内容かもしれません。
 政府は緊急事態宣言を5月31日まで延長しました。学校の休業延長が気になるところですが、時間を有効に使い本でも読んでみましょうか。ちなみに、5月4日は「ノストラダムスの大予言」が発表になった日です。ノストラダムス氏なんてご存じの方おられるでしょうかねぇ?

                      学校長  川合 一紀
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