最新更新日:2024/06/02
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原点に返ること

我々は、毎日いろいろな出来事に出会い、時にはそれに振り回され、進むべき道を見誤りそうになるものですね。こんな時、原点に返り物事を考えてみることが重要と言われます。そもそも自分のよりどころは何であったのか、何がしたかったのかなど原点に返って考えるのです。女優の夏目雅子さんをご存じでしょうか。1978年に放送された西遊記で三蔵法師役を務め、一躍有名になったとてもきれいな女優さんです。ある雑誌で夏目さんのエピソードが紹介されています。夏目さんが映画俳優になって売れ始めた頃、鎌倉の実家から都内まで電車で通っていたそうですが、仕事で遅くなると会社がタクシーを出してくれたそうです。将来ある売れっ子の女優ですし、電車で帰らせるわけにはいきません。夜遅く疲れ切って夏目さんがタクシーで帰宅すると、お母さんが「どうしてタクシーなんかで帰ってくるの。電車で帰ってきなさい。何様でもあるまいし」と叱ったそうです。また、忙しい朝、夏目さんが朝食後のお茶碗やお皿をそのままにして「ごちそうさま、行ってきます」と慌てて飛びだそうとすると、お母さんは「自分で食べたものは自分で片付けてから行きなさい。何様でもあるまいし」と叱ったのだそうです。「何様でもあるまいし」とは「のぼせるな」という言葉に通じます。女優になっていくら売れたとしても、原点である「人間としてどう生きるか」ということを忘れてはだめですよと、常に夏目さんを戒めていたのですね。考えさせられるエピソードですよね。

                     学校長  川合 一紀
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直感を信じて歩んでいくこと

「直感を信じ歩んでゆく」と聞くと、いかにも意志の強い自信満々な心持ちが伝わってきます。この直感というのはとても大事なことで、一般的によく言われるのが「人と出会ったとき、その人のイメージは8割程度、第一印象で決まる」と言われます。つまり直感で人を判断しているというわけですね。入学選考や入社試験での面接は、この第一印象が重要です。面接官に与える印象もさることながら、自分としての第一印象も「この学校で良いのだろうか」とか「この会社で大丈夫だろうか」という判断に大きく影響します。とはいうものの直感が鋭い人は良いですが、そうでないと失敗します。やはり物事の判断は多くの情報を手に入れてから、総合的に判断する方が間違えは少なくなります。「物事をいったんあるがままに受け入れて、的確な情報をしっかり聞いたり見たりして判断する」方が良いわけですね。しかしそんな悠長なことを言っていられない場面も人生にはあります。だからこの直感を磨くという方法もあります。それは失敗を恐れず行動してみるということです。人はそこから学べるものです。そしてだんだんと直感が磨かれていくのです。

                       学校長  川合 一紀

人生には「大変な時」とは3回しかない

9月7日(土)土曜公開授業において、2年生を対象に「誕生学」の勉強をしました。橋谷美穂子先生を講師にお迎えし、赤ちゃんが成長し生まれ出るまでの物語を、映像を交えたり、実際に赤ちゃんと触れ合ったりしながら学びました。「あなたたちは、庇護されてばかりで生まれてきたわけではない。自分たちの力で生まれ出たのだ、素晴らしい潜在能力をもっているのだ」とお話しいただき、生徒たちも少し自信をもったように胸を張っていました。
 ある著名な方が、こんなことをおっしゃっています。「人生において、大変だぁと思うようなことはたったの3回しか訪れない。1回目は、自分が生まれ出るとき。そして3回目は自分が死ぬとき。だから人生で大変なときは、あと1回しか訪れないのだ」と。ではよく考えてみて、今大変だと思っていることは、その最後の1回なのでしょうか。いやいや、まだまだこれからもっと大変なときがやってくるのではと思えば、今の大変さは、少し気が楽になり、乗り越えられるような気がしませんか。赤ちゃんを目の前にして、心がほっこりとして、自然と笑顔になってしまいました。そして、まだまだこれからと前向きになれる1日でした。

                   学校長  川合 一紀

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ノンバーバル・コミュニケーション

人がコミュニケーションを良好にとろうとするときには、なんとか相手に分かってもらおうと言葉を重ねたり、表現を工夫したりします。この言語を使ってコミュニケ−ションをとる方法を「バーバル・コミュニケーション」と言います。一方で非言語を活用してコミュニケーションをとる手法を「ノンバーバル・コミュニケーション」と呼びます。この非言語とは、表情や仕草、視線や身だしなみ、声のトーン、話のテンポなどを言うようです。ノンバーバル・コミュニケーションの重要性を語るときに、よく挙げられるのがアメリカの心理学者、アルバート・メラビアンが1971年に提唱した「メラビアンの法則」です。メラビアン博士は、聞き手は話し手の情報をどのような要素を重要視して受け留めるかの研究をしました。それによると、見た目などの視覚情報は55%、声の質などの聴覚情報は38%、そして話す言葉、内容そのものの意味である言語情報は7%であるという結果を得ました。つまり話の内容よりも、話し手の視覚情報や聴覚情報の方に9割以上も左右されるというのです。店頭販売や訪問販売、詐欺の手口はこれを効果的に使っていますね。人の心理を突いているというわけです。しかしノンバーバル・コミュニケーションを有効に使えば、一層人間関係もよくなるというわけですから、適切に利用したいものですね。


                    学校長  川合 一紀
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