最新更新日:2024/06/02
本日:count up56
昨日:93
総数:395006

余震って?

 一昨日(2月13日)の晩に大きな地震がありましたね。突然の突き上げるような揺れに驚き、私は布団から飛び起きたのですが、その後にだんだん強くなってきて、10年前の東日本大震災の時の地震を想起させられました。気象庁の発表によると、震源は福島県沖でM7.3、なんと東日本大震災時の地震(2011年東北地方太平洋沖地震)の余震だというではありませんか。「10年も経っているのに・・・」と思うものの、地球規模の時間の流れに改めて驚いたわけです。
 ところで、この余震という言葉、気象庁は使い方を改めたのですがご存じでしたか。例えば、一昨日の地震で言えば、福島県相馬市あたりの震度6強の地震が「本震」、そしてその数日前にその前兆となるような地震が観測されていれば「前震」と呼びます。そして「本震」の後にやってくる地震を「余震」と呼ぶのです。しかしこの使い方が、みなさんへの注意喚起には不適切だったと気象庁は反省し、大きな地震が発生した際には、その後1週間程度で発生する可能性のある地震については、あえて「余震」と呼ばなくなったのです。この余震と聞くと、「本震よりも小さい程度の地震だろうから一応注意はしておくけど・・・」と勘違いされて、避難が遅れたり備えが十分でなかったりと被害が大きくなる恐れを懸念したのです。そのきっかけとなった地震が2016年4月14日に発生した熊本県地方を中心としたM6.5の地震でした。この時までは気象庁も「今後この地震の余震に注意してください」と言っていました。ところが、その約28時間後の4月16日には、ほぼ同じ震源でM7.3の震度7を観測する本震よりも大きい規模の余震が発生してしまったのです。その後の反省から気象庁では「最初の地震と同程度の地震に注意してください」というようになりました。今回もそうです。様々なニュース番組では「余震」という言葉も聞かれますが、気象庁は注意して使い分けています。それにしてもコロナ禍での地震は一層心配ですよね。被災された地域の方々には、心よりお見舞い申し上げます。我々も「備えあれば憂いなし」といきたいものです。

                    学校長  川合 一紀
画像1 画像1
  1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28            

行事予定

お知らせ

授業改善推進プラン・学校評価

豊島区立池袋中学校
〒170-0011
東京都豊島区池袋本町1丁目43番1号
TEL:03-3986-5435
FAX:03-5951-3906