エコ委員会の活動

◆エコ委員会の活動

エコ委員会とは?

富士見台小学校のある豊島区は、東京23区でも最も緑の少ない地域である。そこで本校では、5年生の総合的な学習の時間に「環境プロジェクト」を位置づけ、エコ・環境に関する学習を行ってきた。この学習が発展する形で、児童の発案から委員会活動の1つとしてエコ委員会がつくられた。学校全体での環境・エコに関する活動を推進する役割を担っている。

【主な活動】
  1. エコデー(毎月10日)の呼びかけ。のぼり旗の設置。地域への発信。
  2. エコボックスの設置、管理。
    (資源ごみの活用。ペットボトルキャップ、テープ類の芯 等)
  3. エコ取り組みの全校への呼びかけ。
    (エコポスターの製作、節電月間(アクション月間)の呼びかけ、各学級で節電・節約できることを呼びかけ、エコボックスでの回収呼びかけ 等)
  4. 緑のカーテンの取り組み。
  5. 緑の募金活動。
  6. ごみゼロデーの呼びかけ。
  7. ミニエココーナーの呼びかけ。
    (各教室への設置、内容の提案、全校取り組みの提案・実施)
  8. エコかるたの制作
  9. ビオトープの計画・採掘

〇ごみゼロデー
地域、保護者、全校児童が一緒に地域清掃の活動を行う。分別して捨てることもエコにつながること、子どもたちも地域を美しく保っていく役割を担っているという自覚をもたせることをねらいとしている。

ごみゼロデー

〇エコデーの呼びかけ
毎月10日のエコデーの日に、普段から取り組めるエコ取組を再確認する呼びかけを行っている。エコ委員会の児童が登校時間に玄関に立って呼びかけたり、各学級へ出向いて呼びかけを行っている。

エコデーの呼びかけ

〇緑の募金
エコ委員会が呼びかけ、玄関での募金活動を行った。森林を増やす活動に使われる。

緑の募金

〇緑のカーテンの栽培
校舎沿いの花壇にゴーヤを育てた。教室への直射日光を遮ることで、教室の温度を下げることができる。冷房の設定温度を下げすぎない効果を期待している。

緑のカーテン1 緑のカーテン2 緑のカーテン3

学校ビオトープ

◆本校の取り組み

ビオトープ1

ビオトープを作ろう!
・5年生を中心に、プロジェクトを立ち上げる。5年生は、地球温暖化や森林伐採による環境問題を学んだ。豊島区の自然についても都内で緑被率が一番少ないなど深刻さを感じた経緯がある。そこで豊島区の都市型環境教育推進の一環として学校ビオトーププロジェクトで少しでも自然を取り戻す、取組を試みている。
・東京池袋ロータリークラブからの資金援助並びに、豊島区からの行政と教育の援助を得たことをきっかけに、実現する運びとなった。



ビオトープ2

ビオトープ3

◆ビオトープを生かして、これから私たちができること

  1. ビオトープの管理を計画的に取り組む。
    5年生の環境プロジェクト・エコ委員会の活動
  2. 教育課程に位置付けていく。
    各学年ごとに系統化を図り、学習に活用していく。
  3. 豊島区環境政策課、豊島の森や地域との連携を深める。
ビオトープ4

平成25年度の様子

ビオトープ5

平成29年度の様子

◆ホタルが飛んでいた昔の千川上水を再現!

地域の方々のお話によると、近くを流れている千川上水には、昔、ホタルが飛んでいたとのこと。そこで、校庭の一角に残した雑木林の地形と樹木を活用した学校ビオトープに、千川上水に似せた小川と池を造りました。その小川と池にメダカとホタルの幼虫を放し、ホタルの幼虫のえさとなるカワニナを入れました。
 本プロジェクトの中心である5年生は、運動会の練習が忙しい中、少しずつホタルの学習を進めました。4月はホタルの専門家からお話を伺い、5月はホタルの生態についてタブレットを活用して調べ、地域の方や他の学年の児童に説明できるよう一生懸命ホタルについて勉強しました。
 そして、実施されることとなった昔の千川上水の再現を披露するホタル観賞会。6年目となった平成30年度は、高野豊島区長をはじめ、地域・保護者、そして多くの子供たちが集まってくださり、総勢700名の方が、5年生の説明とともにホタルの淡い光を楽しんでくださいました。

ホタルの取り組み1 ホタルの取り組み2